第26回 ヴィッセルスタジアムも観てください!

このコラムを書き始めてからほとんど『サンテレビボックス席』の話ばかりを書いてきましたが、今回は『ヴィッセルスタジアム』という、サッカーJ1リーグのヴィッセル神戸応援番組について書かせていただきます。

実は私…阪神タイガースファン歴よりヴィッセル神戸ファン歴のほうが長いんです!初めてヴィッセルの試合を観に行ったのは1996年、当時JFLというカテゴリーにいてJリーグ昇格を目指していた時期です。「神戸にJクラブを」と、ヴィッセル神戸が発足したのは1995年。その初練習が行われるはずだった日は1月17日、阪神淡路大震災が起きた日です。当初は決まって練習できる場所もなく、旧いぶきの森練習場で練習ができるようになるまで時間もかかりました。隣には仮設住宅が立ち並ぶ中での練習でしたが、周りの人々や神戸の復興を願うサポーターの応援もあり、Jリーグ昇格という目標が現実のものとなってきた時期でした。

その頃のヴィッセルには、永島昭浩選手、和田昌裕選手、石末龍治選手と地元出身のスターがそろい踏み、さらには“ドリームチーム”と呼ばれていたFCバルセロナやレアル・マドリードなどで活躍したデンマーク代表のミカエル・ラウドルップ選手やスイス代表のビッケル選手、チュニジア代表のジアード選手などJFLとは思えない顔ぶれで魅力あるチームでした。私の初めて観に行った試合はユニバー記念競技場で行われたブランメル仙台(現在はベガルタ仙台)との一戦でした。(ちなみにブランメル仙台には元ドイツ代表のリトバルスキー選手が!)
ラウドルップ選手のデビュー戦となったこの試合は、そのラウドルップセンスの2ゴールで勝利しました。圧倒的な攻撃力、華のあるスター選手たちのプレー、これにハマりすっかりそれ以降はヴィッセル神戸のとりことなったわけです。

すっかりヴィッセルファンとなった私の楽しみと言えば、サンテレビでのヴィッセル戦中継や、当時の応援番組「Go!Goal!VISSEL」でした。全国ネットのスポーツニュースではヴィッセルの話題はあまり取り上げられませんので、このサンテレビの応援番組を観るのは私にとっては楽しみでした。その番組で流れるCMまで今も覚えているくらいです。
そこから色々とかたちを変えながら2011年に不定期ながら始まったのが『ヴィッセルスタジアム』です。30分の放送の間に、いくつかの試合がピックアップされた試合を振り返る「Watch the Game」、注目の選手に番組ナビゲーターの湯浅アナウンサーが話を伺う「Watch the Player」などのコーナーが展開されます。一度無くなっていたヴィッセルの応援番組がサンテレビで復活する、とあって当時学生だった私はすごく喜んだ記憶があります。ちなみに、『ヴィッセルスタジアム』でしか見ることのできない湯浅アナウンサーのハイテンションにも驚いた記憶があります!(笑)

時を経て今『ヴィッセルスタジアム』の番組づくりを担当させていただいております。どの試合をどうやってご紹介するか、誰にインタビューするか、他にどういったコーナーをすればサポーターの皆さんに喜んでいただけるだろう、といったことを考えることはすごく楽しいです。自分ならではのサポーター目線で演出などもみんなで相談をしながら考えています。
『ヴィッセルスタジアム』のテーマとして、「番組を観てスタジアムへ応援に行こう!」ということがあります。そのため、番組のオープニングテーマや、スタジオで流れるBGM、そしてエンディングVTRで流れる「神戸讃歌」などは全てノエビアスタジアム神戸でBGMとして使われている音楽と同じです!また、番組の放送開始から続くCM前のVTRの「サポーターによるボール回し」では、サポーターの方々に「○○選手頑張れ!ヴィッセルスタジアム!」と仰っていただきながら、ボールをリレーしていき、最後にはその回にインタビューをした選手へつながる、という企画をやっています。この番組を観て本当にスタジアムへ足を運んでヴィッセルの選手へ声援を送っていただければと思っています。
今回は、このコロナ禍でなかなかスタジアムへ伺うこともできず、ボール回しの撮影もできませんでした。またいつかすぐボール回しを再開できる世の中になってほしいです!

さて、次の『ヴィッセルスタジアム』の放送は22日土曜日のひる12時00分からの放送です!ぜひご覧ください!「Watch the Game」ではJリーグが再開されてからの試合からいくつかピックアップした試合を振り返ります。いつも本番の前にコメンテーターの朴康造さんとVTRをチェックしてから本番へ挑むのですが、そのときの朴康造さんにはいつも「こんなところまで見ているのか!」と感心させられています。本当に勉強になります。
「Watch the Player」ではゴールキーパーの飯倉選手へインタビューです。リモートでの取材となりましたが、20分以上に及んだインタビューもあっという間に感じるほど盛りだくさんの貴重な話を伺えました。キーパーなのに、まるでフィールドプレイヤーのような巧みな足技を駆使する飯倉選手、ときにDFラインの一員としてドリブルまで仕掛ける飯倉選手のプレーは、ヴィッセルサポーターのSNSでは「飯倉チャレンジ」とも呼ばれるそうですが、それに対しての本人の想いなども伺っています。ぜひ注目してください!

ヴィッセル神戸の試合をあまりご覧になっていない方でも、この番組を観れば、今のヴィッセル神戸の状況を分かっていただけるはずです!朴康造さんとハイテンション湯浅アナウンサーとの抜群のコンビネーションもお楽しみに!ご覧ください!

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