新井さんの決断。

衝撃的な文字を目にしてしまったのは、昨日の早朝。
何気なく見たスマホに
「新井、退団へ」とあった。
またまた…と思いながらもドキドキが止まらなくなった。
これは‘飛ばし’じゃないと思った。

そして、午後。
新井さんは、球団に自由契約を申し出て、タイガースを退団することが決まった。

日本シリーズが終わってからというもの、鳥谷のメジャー行きの報道にやきもきして毎日過ごして、そしたら思ってもみなかったことが突然やってきた。
あの日本シリーズからまだ1週間も経っていないというのに、なんという追討ち…

退団するという事実をどうにも受け止めきれずに、ただただ嫌で嫌で、嫌だ、と大声出して残ってもらえるならそうする。
けど、今シーズン、ベンチを温めている姿を見ては心にひっかかる気持ちもあった。
新井さんは、不器用な人だった。野球選手としてそれはどうなんか、と思う。だけど、いつも一生懸命だった。野球でも普段でもいつも実直そのものだった。

新井さんが広島からやってきたのは2008年。
その年の開幕して間もないカープ戦。
広島市民球場に、カープファンから沸き起こった新井さんへの大音量のブーイングに衝撃を受けた。
ブーイングは新井さんが登場する度に起こった。
叱咤という愛情表現かもしれない。
単純に不愉快だったのかもしれない。
でも、このブーイングで、新井さんが広島のファンに強烈に愛されていたんだなって痛感した。
新井さんも広島が大好きだった。

「勝つために何ができるかです」
新井さんの言葉はいつも「チームのために」だ。
でも一人の力ではどうしようもなくて、もがいて苦しんだのだ。
そんな選手を応援しなくてどうする。
新井さんの決断にとことん付き合うって、あの日あの試合で決めた。

FA移籍の理由を「自分を厳しい環境におきたい」と言ってやってきた。
今回の退団の決意も
「最後にもう一回競争できる環境に身を置きたかった」
というものだった。

だったら応援しなきゃならない。
どこへ行くことになっても。

それはそう思うし、絶対にそうするけど…
悔しくてたまらない。

一緒に優勝したかったから。

したかったぁぁぁああああ!!!!
ウワーーーン!!!!

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