ポートアイランドから最後の放送 サンテレビのお引っ越し

サンテレビがポートアイランドから神戸駅前に本社を移転します。私が所属する報道部も5月30日に引っ越しを行い、31日(月)からは、新社屋で働きます。

サンテレビには、「NEW×情報キャッチ+」を放送しているL1スタジオと、3分のニュースを放送するL2スタジオの2つのスタジオがあります。実は、きょう5月28日のキャッチ+が、ポートアイランドのL1スタジオからお伝えする最後の生放送になります。
L2スタジオでの放送も、5月30日(日)午後6時からの「ニュースSUNデー」が最後です。5月31日からは新社屋の新しいスタジオからお伝えすることになります。他の部署も段階的に新社屋に移転し、6月中旬には電波を新社屋から発信。新社屋移転を記念して、6月18日に特別番組を放送する予定です。

1969年5月1日に開局したサンテレビ。開局当初は、長田に本社がありました。現在の神戸市立医療センター西市民病院がある場所です。神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)が開幕した1981年にポートアイランドの神戸国際交流会館に本社移転しました。これが今のサンテレビ本社で、ことしで丸40年。1995年の阪神淡路大震災で被災しましたが、建物は生き残りました。

中途採用でサンテレビに入社したのが2015年4月。先輩方に比べると、わずか6年のひよっこですが、昭和の香りが漂う今の本社に愛着があり、いざ離れるとなると寂しいものです。放送技術に関わる社員は何年も前からずっとこのプロジェクトに携わり、新社屋での仕事が多いのですが、報道部は現在の社屋で通常通り仕事をしています。段ボールに荷物をまとめることで、少しずつ少しずつ「ポートアイランドを去るんだな」と感じているのですが、現職場でいつも通りの仕事をしているからか、まだ移転するという実感がわきません。今の職場にある荷物が運ばれ、ものがなくなったらはっとなるでしょう。

5月31日(月)からスタジオとセットが変わります。3分のニュースが新しいL2スタジオから。そして、NEW×情報キャッチ+がL1スタジオから。収録番組も徐々に新しいスタジオの映像に変わっていきます。
視聴者のみなさんにとって、もう1つ大きく変わるのがお天気の画面です。お天気番組やコーナーでイラストや出てくる画面が今までとは異なります。スタジオ照明はすべてLEDライトになりました。一方、神戸のお天気カメラは今まで通り、ポートピアホテルの屋上からで変わりません。この他にも、3分のニュースはOTC(ワンタッチコントローラー)というシステムを導入します。この辺は次回のブログでお伝えします。


ポートアイランドの皆様、そして、神戸国際交流会館、ご近所の皆様、これまで大変お世話になりました。ハーバーランド近く、神戸駅前に移転し、自家発電機能を強化するなど、災害に強い放送局を目指しています。新しく生まれ変わるサンテレビを今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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キャッチ+裏話と兵庫の感染状況

2018年4月にスタートした「情報スタジアム 4時!キャッチ」がこの春終了し、番組開始時間が午後4時から5時にお引越し。4月から新番組「NEWS×情報 キャッチ+(プラス)」としてリニューアルしました。新番組と新型コロナ感染拡大に追われ、かなり遅くなってしまいましたが、スタートして1カ月。ようやく軌道に乗り始めたので、ブログを更新します。

「4時!キャッチ」では、メインキャスターとして、番組を支えてくれた弘松優衣さんが卒業。いつも明るく、そして、ゲストさんのトークをうまく引き出してくれた弘松さんに感謝の気持ちでいっぱいです。木曜の情報コーナー担当の中元麗偉美さんも卒業。情報コーナーに限らず、リポートやモノマネタレントさんとの中継など幅広く活躍していただきました。コロナ禍で送別会もできず本当に残念です。また何かの機会でお仕事をご一緒できる日を楽しみにしています。この3年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

4月1日から放送を開始した「NEWS×情報 キャッチ+」。55分の番組の中で、情報枠と報道枠に時間で分けることになりました。午後5時~5時半までが地域情報番組(社会情報部担当)で、午後5時半~5時55分までがニュース番組(報道部担当)です。
この春、私は社会情報部から報道部に人事異動がありました。4月からの「キャッチ+」では、後半のニュース枠でキャスター(月曜・火曜・水曜)を担当しています。木曜・金曜は小濱英博アナウンサーが。サブキャスターとして、月曜・火曜は吉本美咲アナウンサー。水曜・木曜・金曜は朝田夢子アナウンサーが担当しています。
前半の情報番組は、木内亮アナウンサーがメインMC(月曜・火曜・水曜)を担当。榎木麻衣アナウンサーが産休・育休から復帰し、木曜と金曜のメインMCを務めています。お天気は引き続き、気象予報士の前田勝久さんです。

現在の番組セットは、「4時!キャッチ」のものを一部活用した5月末までの暫定的なものです。サンテレビは、この6月にこのポートアイランドの神戸国際交流会館から神戸駅前の新社屋に移転します。「キャッチ+」も新番組移転後、新しいスタジオ、新しいセットでお伝えする予定です。今サンテレビには、L1(大)とL2(小)という2つのスタジオがあります。現在、「キャッチ+」は、L1スタジオから。3分ほどのニュース枠はL2スタジオから放送しています。新社屋移転後、「キャッチ+」は新しいL1スタジオから新しいセットでお伝えする予定です。今のところ、5月31日月曜日から新しいスタジオでの運用を開始すると思われます。L1、L2の2つのスタジオの雰囲気が変わるほか、お天気の画面もこれまでとは大きく変わりますので、ご注目いただけたらと思います。

【新型コロナウイルス 兵庫の感染状況について】
兵庫県では、3度目の緊急事態宣言が出ました。イギリス型の変異ウイルスが関西で猛威をふるっています。現場の医師から話を聞く機会がありますが、本当に医療現場が厳しい状況が続いています。これまでの従来型だと、子どもへの感染はそれほど多くはなかったのですが、イギリス型のN501Y変異ウイルスは若い世代にも感染しやすいこと、そして、基礎疾患のない若い世代でも重症化する可能性が高くなっているのではないかと言われています。県や市町から送られてくる日々の陽性者数の資料をチェックしているのですが、これまで少なかった若年層が一気に増えていることを実感します。兵庫県の井戸知事が強調しているのは、「ウイルスを家庭に持ち込まない」「ウイルスを家庭内に広げない」ということ。イギリス型は、1人感染すると、子どもを含めて家族全員が感染してしまうほどの強い感染力が従来型と違うところです。家庭内感染を防ぐには、入院か宿泊療養が理想ですが、今それが厳しい状況になってしまいました。兵庫県はこれまで自宅療養ゼロを目指して取り組んできました。しかし、もうそのレベルは過ぎ去り、自宅療養を認めても病床ひっ迫が改善しない緊急事態に。入院待機者であふれ、トリアージ(治療の優先度を決める)が発生していると言っても過言ではないかもしれません。

ウイルスは国内でも2週間に1度は変異するそうです。その中でも大きな変異が起こったのが、イギリスやブラジル、南アフリカ、インドでの変異ウイルス。問題なのは、1度感染したり、ワクチンを打ったりしても、抗体が効かなくなる可能性です。今猛威を振るっているイギリス型は、ファーザーのメッセンジャーRNAワクチンが効くと言われています。まずは、感染を収束させて、ワクチンの接種を進めていくことが求められますが、国内で見つかったインドの変異ウイルスが心配です。
これ以上拡大させないためにも、国の入国制限の水際対策強化が必要ですし、人流を抑えること。つまり、私たちが不要不急の外出を控えることを徹底することが大事だと思います。

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4時!キャッチの視聴者の皆さまへ 大事なお知らせ

きょうの4時!キャッチでも発表がありましたが、3月19日(金)で番組の放送を終了します。
4月1日からは、番組のスタートが1時間遅くなり、午後5時からキャッチ+(プラス)として生まれ変わります。

【新番組】NEWS×情報 キャッチ+(プラス)
月曜~金曜 午後5時~5時55分
前半:午後5時~5時30分    ⇒地域情報を中心に
後半:午後5時30分~5時55分 ⇒報道ニュースと天気予報

4時!キャッチは、2018年4月にスタート。サンテレビとして、月曜から金曜まで帯で放送する34年ぶりの情報生番組でした。
3年前の今ごろは、この人数で番組を毎日放送できるのかと、不安を抱えていたのですが、皆様に支えていただきながら700回を超えて放送を続けることができました。
慣れないことだらけで番組では至らぬ点も多々あったと思いますが、このように放送を続けることができたのも、番組をご覧いただいた視聴者の皆さん、取材に協力いただいた皆さんや番組スタッフ、そして、支えていただいたスポンサーの皆さんのおかげだと感謝しております。

テレビ局員としては、主に報道の仕事に携わってきたので、情報番組では慣れないことも多かったのですが、私が知らなかった様々な制作の現場を学ばせていただきました。中でも、芸人さんとロケをしたり、中継をしたりという機会はあまりなかったので、「こんな風に話を進めていくんだ~」という驚きの連続で、楽しさとともに兵庫の地域情報を伝えることにやりがいを感じていました。一方で、大阪北部地震や台風21号、そして新型コロナウイルスなどこの3年間で様々な出来事があり、番組内容を変更してニュースをお伝えする場面も多かったと思います。

サンテレビでは、2018年3月までニュースPORTという報道番組を放送していましたが、3年ぶりのニュースの番組枠ということで報道部員が増員。私自身も、人事異動があり、4時!キャッチの番組制作に携わる社会情報部から報道部へ。まだ社会情報部で仕事を続けていますが、4月からは後半のニュース番組に携わります。

4時!キャッチはあと5回で終了しますが、午後5時からの新番組「キャッチ+(プラス)」としてリニューアルし、これからも兵庫の地域情報を伝えていきます。そして、4時!キャッチの放送は来週月曜から金曜まであと5回あります。スタッフ一同、残りの放送に向けて頑張ってまいりますので、3月19日の最後の放送までどうぞよろしくお願いいたします。

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台風への備え~台風10号接近中~

サンテレビの4時!キャッチでは、神戸の防災専門店「MT-NET」と連携して災害に備えるインスタント防災キャッチというコーナーを月に1回放送しています。
https://sun-tv.co.jp/4jicatch/instant-bosai

きっと台風の備えに役に立つはず!と思い、この場を借りて紹介させていただきます。

テレビで見る台風情報 正しく見ることができていますか?(8月放送分)

レベル1~5の警戒レベル 皆さん知っていますか?(7月放送分)

コロナ禍の避難 ~避難どうする?~(6月放送分)

9月は、神戸地方気象台を取材し、「台風の備え」を放送する予定でしたが、すでに台風が接近しているため、放送より先に資料を公開させていただきます。神戸地方気象台の方よりご提供いただきました。



まずは、自分の家がどんな災害の危険性があるかをハザードマップで確認し、危険な場所にいる人は早めに避難を。停電や断水に備えて水や食料をそろえておきましょう。
風で飛ばされそうなものは家の中に入れ、窓ガラスを補強するなどして暴風に備えましょう。

暴風や大雨に限らず、おととしの台風21号のように高潮も警戒が必要です。海や川の近くの方は接近する前に、早めに避難するようにしてください。

2018年の台風21号の高潮

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火垂るの墓の著者 野坂昭如さんの晩年の原稿

「火垂るの墓」をテレビや小説、DVDでご覧になった方も多いのではないでしょうか。14歳の清太と4歳の妹・節子が終戦前後の世の中を必死に生きようとした姿は、著者の野坂昭如さんの神戸空襲の実体験が題材とされています。

神戸では、1945年の①3月17日②5月11日③6月5日に大空襲が。小規模のものを含めると、アメリカ軍の神戸への無差別爆撃は、100回以上に上りました。その爆弾の多くは、日本の木造家屋を燃やすための焼夷弾で、神戸の市街地の8割が焼失。正確な死者数は分かっていませんが、神戸で8000人が亡くなったと推定されています。

ことしで戦後75年。私は5年前、戦後70年の年に神戸空襲の特別番組を制作しました。戦後80年、90年と年月が経っていけば、当時の経験者から話を聞くことは難しくなります。そこで、炎に包まれた神戸の「炎の証言」を記録し、次の世代へ残そうという趣旨からです。

1945年3月17日の空襲当時、お母さんのお腹の中にいた中田政子さん。空襲でお姉さんを亡くされています。現在は代表を退かれていますが、5年前は、市民団体「神戸空襲を記録する会」の代表として、お母さんの思いを代弁し続けてきました。

75年前、妊婦だった中田さんのお母さん 三木谷君子さんは、神戸市兵庫区で1歳10カ月だった娘の弘子ちゃんを背負って逃げ回っていました。ここなら大丈夫と大和田橋の下に逃げ込みましたが…。

川には焼夷弾の油が表面に浮かび、水と火が風を呼び、橋の下の全員が炎に巻き込まれました。お母さんが気付いた時には、上に多くの人が乗っかかり下敷きの状態になっていました。よく見たら、上の人はみんな焼け焦げていたそうです。体に覆いかぶさった遺体をかき分け、変わり果てた娘の弘子ちゃんを見つけました。両手両足も全部焼けただれて、子どもを抱きしめることもできず、念仏をとなえるしかできませんでした。その後、火災旋風に吹き飛ばされ、意識を失ってしまい、弘子ちゃんの姿を見つけることができませんでした。


お母さん自身も空襲で手足に重度のやけどを負い、医師からはお腹の子どもは諦めるように言われていましたが、終戦から3週間後に次女の政子さんが生まれたのです。
阪神淡路大震災の50年前に、このような悲惨な出来事が神戸で起きていたということを若い人たちは知っているのでしょうか?私自身、これだけしっかりと多くの方から戦争体験をうかがうことは初めてのことでした。

3月17日の空襲では神戸の西側が焼かれ、5月11日には当時飛行機を製造していた東灘区の川西航空機甲南製作所周辺が。6月5日には、神戸の東側と焼け残った須磨区を中心に焼夷弾が落とされました。この6月5日の空襲をもとに描かれたのが、作家 野坂昭如さんの短編小説「火垂るの墓」です。

神戸市東灘区の阪神石屋川駅近くで暮らしていた野坂さん。空襲で養父を、栄養失調で妹を亡くしました。サンテレビのアーカイブ映像では、1975年の野坂さんのインタビューの様子が保管されています。


「今の方たちにとにかくぼやきでもね、つぶやきでも、愚痴でもいいと思うんだけど、つぶやき続けるしか手がない。若者たちには、また年寄りの苦労話が始まったと言われるけど、僕らの両親はつぶやき続けていましたね。同じように僕らもあれを特別なことだと思わないならば、つぶやき続けるべきだと思うんですよ

私は、2015年7月、野坂昭如に「若い人たちへのメッセージ」をテーマに原稿の執筆を依頼。野坂さんは、2003年に脳梗塞を患い、当時リハビリ中でした。右半身がまひしている野坂さんの言葉を妻の暘子さんが聞き取り、原稿用紙に代筆してくれました。

「戦争の記憶も空襲の恐怖も風化してしまった。だが、気づけば今の日本、すぐそこに戦争が近づいている。いや戦争が近づくというより、日本は自ら戦争を迎え入れようとしている。
いつ戦争に巻き込まれてもおかしくない状態、しかし世間は他人事。若者よ、大人に騙されるな。」

「今度日本が戦争をしたら、日本は滅びる」という強いメッセージを私たちに伝えてくださりました。放送では、このメッセージの全文を紹介しています。この番組は、2015年8月9日に放送しましたが、野坂さんは、放送の4カ月後の12月9日に85歳でこの世を去りました。まさに私の手元にある原稿は、野坂さんの晩年のメッセージとなったのです。

この番組をもう1度放送できる機会がないかと…。放送から5年後、サンテレビの報道アーカイブスという番組枠で再放送されることになりました。新潮社からも許可をいただき、「火垂るの墓」のアニメも一部使用させていただいております。先日、野坂暘子さんよりお手紙を頂戴しました。

「野坂の熱いメッセージが1人でも多くの方に届きますように」と。

これは偶然ですが、5年前に放送した日時、曜日が全く同じ時間に再放送が決まりました。この日は長崎原爆投下75年の日です。

8月9日(日)午後8時~ 再放送。報道アーカイブス「炎の証言」をぜひご覧いただけたらと思います。

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ゲストサニーさんに緊急事態!?放送の舞台裏

無事に放送された6月2日(火)の4時!キャッチ。しかし、この日はゲストのある行動で現場は騒然となった。その様子は放送を見ているだけでは全く分からない。私は井戸兵庫県知事との中継のためその場にはいなかったため、会社に戻ってからその事実を知った。
 
渦中のゲストは、4時!キャッチ火曜日レギュラーのインド人「サニー・フランシス」さん。私の中では、TBSの「ここがヘンだよ日本人」で歯に衣着せぬ言動の熱いイメージがいまだに強い。そんなサニーさんは、サンテレビに来ると、周りを笑かせようと必ずボケてくる。スタッフが考えたプロフィールには「三振かホームラン」と記入されるほどだ。

放送では、「おっ!散歩」という商店街をミサイルマンの西代さんと女と男の市川さんのおっさん2人が街ブラするコーナーがある。コロナ禍であることから、過去に放送した神戸市長田区の長田神社前商店街の映像が放送された。その映像が流れる中、サニーさんがある行動をとった。それがこちら。

この写真は、番組終了間際に本人が再現した様子だ。サニーさんは、特集の映像が流れている間、この状態でしばらくの間無言で静止。写真を拡大してみると。

スタジオには3つのカメラがあり、このうち1台はサニーさんだけの姿を映し、映像を切り替えるスイッチャーやディレクターたちは別のカメラでこの写真のような画面を目にすることになる。視聴者の皆さんが見ている放送画面は収録した「おっ!散歩」の特集映像が流れている一方で、スタッフたちは、この写真のような画面が見えて現場は騒然となった。

サニーさんの体調が悪い!

時期はコロナ禍。誰もがそう思った。プロデューサーがサブという副調整室を飛び出して、走ってスタジオに駆けつける。横にいる弘松さんもその様子に気づくが、声を出すとその声は放送に乗ってしまう…。でもなんとか乗り越えられそうな雰囲気だ。サニーさんは体調が悪い中、なんとかプロ根性でこの放送を乗りきろうとしている!弘松さんはそう思っていたそうだ。その時の実際の表情がこちら。

いかにも心配している様子がうかがえる。その当時、スタッフみんながこんな心境で放送を続けていたことがうかがえる。でも、実は…。このうつむき行動は体調不良ではなく、なんとサニーさんのボケ行動の1つだった。「おっ!散歩」の特集では、長田神社商店街にある和菓子屋 餅屋大西さんのフライ饅頭が紹介されていた。

サニーさん…。どうやらフライ饅頭を頭で表現しようとしたとのこと。番組の終わりに、「ボケたけどみんな拾ってくれなかった」とコメント。そりゃ気づくわけない…。きっとサニーさんのラジオの相方さんはこのような難題を日々試されていることであろう。


こちらが、この日の放送のラストカット。謝罪会見ではない。その画面の様子は、まさに日が照っている「sunny(サニー)」な光景だった。

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4時!キャッチ 5月11日(月)から通常放送

サンテレビでは、感染防止対策として「4時!キャッチ」を制作する社会情報部を2班体制にして放送を継続してきたため、4月20日より放送時間を25分に短縮してお伝えしてきました。今後もしばらくの間、2班体制を継続しますが、通常放送ができるスタッフ態勢が整いましたので、5月11日(月)より通常放送(午後4時~4時55分)に戻します。

5月11日(月)は、世界的建築家・安藤忠雄さんが生出演され、医療従事者へのメッセージをお話しいただきます。また、12日(火)は、兵庫県の井戸敏三知事と生中継を結び、兵庫の現状や自粛・休業要請の出口戦略、医療体制、学校の再開などについてうかがいます。また、新型コロナウイルスに関する生活情報や地域の話題を伝える新コーナー「#みんなで乗り越えよう」を11日からスタートします。
少しでも情報をお届けできるように努めますので、今後とも4時!キャッチをどうぞよろしくお願いいたします。

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4時!キャッチ 放送時間短縮のお知らせ

【サンテレビからのお知らせ】

サンテレビジョンでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止策のひとつとして、番組制作部門を複数班に分ける業務体制に入りました。これに伴い、4月20日(月)から当面の間、情報スタジアム「4時!キャッチ」を午後4時から同4時30分までの短縮バージョンで放送します。今後、さらに感染防止策を徹底するとともに、兵庫県の地元テレビ局として放送を安定的に継続し、視聴者のみなさんに、ニュースや情報をお伝えする所存です。

サンテレビでも、正面玄関での検温、マスク着用、時差出勤、窓を開ける、テレワークなど、様々な対策をしています。私は個人的な判断で2月ごろから公共交通機関を控えています。報道部は、すでに先月から班分けをして、分散して行動していますが、来週から4時!キャッチの制作を担当する社会情報部のスタッフも2班に分散し、原則他の班と接触しないように行動します。
神戸では、行政、病院、警察でも感染者が出ている状態で、私たちにも感染のリスクが身近に迫っています。現状では、1人感染すると全員が自宅待機になり、長期間、番組を休止せざるをえません。もともと限られた人数で34年ぶりの帯(月~金)の情報番組をスタートしたこともあり、片方の班だけで55分を放送することは難しく、サンテレビは、感染防止策を施しながら放送を継続するために時間を25分短縮する判断をしました。ニュースは変わらずに放送します。
今後、社会情報部員も報道部の応援に回らないといけない日が来るかもしれません。短縮は「当面の間」となっていますが、態勢を整えて通常放送できるように努めますので、ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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熊本地震からあすで4年 もし今地震が起きたら?

※こちらのブログの内容は、4月7日(火)に4時!キャッチにて特集を放送する予定でしたが、緊急事態宣言によって延期となりました。街頭インタビューに答えていただいた方にも4月7日放送予定とお伝えいたしましたが、少し先に変更なりそうですので、ご了承ください。

熊本地震(前震:2016年4月14日 本震4月16日)からあすで4年を迎えます。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、もし、今地震が起きたら私たちはどこに逃げればいいのでしょうか?指定避難場所になっている学校や公民館などは、まさに密閉、密集、密接の3密。地震に限らず、これから集中豪雨や台風の時期を迎えます。そこで、もし避難をしなければいけない場合、気をつけるべきことについて医師と防災の専門家に話を聞きました。

兵庫県の感染症対策を担当する兵庫県医師会副会長 足立光平医師は、体育館雑魚寝方式からいかに個別にしっかりと健康管理ができるか、そして、介護が必要な要介護者を他の場所に移すことができるかを課題に挙げました。

Q.今の状況で学校の体育館などへの避難は

「以前から言われていたことですが、雑魚寝状態は危険。今までも胃腸炎とかインフルエンザが流行ってきた経過があるので、そこをいかに防いでいくかは避難所管理では1番問われていることです。ダンボールベッドなど、できるだけ仕切りをつくって、少なくとも個別の家庭ごとに仕分けするようなプライベート保護と感染症の保護など、こういう時だからこそ非常に問われていると思います」

足立医師は、食事がとれてライフラインもカバーできるのであれば、在宅避難も選択肢の1つであると指摘します。

Q自宅にいられる場合はいた方がいいのでしょうか

「今はなんでもかんでも避難所ということではなくて、家にいることが可能な人はいてもいいんじゃないかという方向になっています。また、熊本地震で見られたように車の中で分散しておられるのは、家族を守るという点ではいい。一方で、エコノミークラス症候群と言って、足の静脈瘤がふさがる(血栓ができる)病気が起こりますので、そういった点を注意されればある程度可能ではないかと思います。避難を分散して、感染のリスクを分散していく。避難所の中でも隔離室を設けて、隔離してコントロールしていく。あるいは病院に搬送して送るので、今改めて問われているということではない。」

足立医師は、余震が何度も起きる熊本地震のように、自宅にとどまることがかえって危険な場合もあるので注意が必要だと指摘していました。確かに、熊本地震では震度7が2回、震度6強が2回、震度6弱が3回と連続して大きな地震が発生した熊本地震のようなケースは家屋の倒壊や土砂災害の危険性があるため、自宅が安全かどうかを見極める必要があります。


また、神戸大学名誉教授で、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科長 室崎益輝教授は、「在宅避難」と「テント避難」を軸とした避難形態に切り替え、3段階の構えが必要だと訴えます。

室崎教授
「軽症の人は家の中にいてくれというのとよく似ていて、全体を収容する絶対量が足りないので、既存のストックを使わざるをえないということです。」

①在宅避難
少し手入れをすれば住めるようにして在宅避難を原則にし、使える住宅は使うこと。自宅避難だと物資・情報が届かないことがあるので、それに対するサポート体制をつくること。
②公共施設、民間施設を避難所に
ホテルなど様々な施設、公共施設を提供してもらい、隔離型の避難所をつくること。
③テント避難
それでも収容しきれない人は屋外テントの避難村をつくって受け入れること。

Q.今の状況で学校の体育館などへの避難は

危ないですね。人数を少なくして巨大な体育館に10人だけだったらいいですよ。だけど、それはできないわけなので。窓を開けて密度を下げるということですね。阪神・淡路大震災の時には、インフルエンザが流行って、すべてがウイルスによるものか分からないが呼吸器系の病気で約300人の方が亡くなりました。避難所が体育館や公民館というのは日本の常識であって世界の常識ではない!

Q.日本ではテントをあまり備えていないのではないでしょうか

「だから今から備えないといけない。熊本地震の時は、アルピニストの野口健さんがテントを提供し、たくさん並びましたよね。だからキャンプ用のテントはそこそこあるのかなと。イタリアでは膨大なテントを備蓄しているのですぐにでも被災者と同じ数のテント村をつくることができます。」

Q.自宅が安全かどうかはどのように判断すればいいですか

応急危険度判定というのがあって今本当に安全かどうか、修理をして住めるかどうかを判断して簡易な修理をすぐにやる。スピーディーに、その日のうちに応急危険度判定を。3日くらいでやらなければならないのに、今ずるずるいい加減にやっているので。建築の専門家が来るのを待っていたら間に合わないので、地域のコミュニティーの中で判断できる診断員を養成しとかなければいけないですね。そんなに難しいことではない。」

足立医師も室崎教授も、自宅が可能であれば在宅避難を選択肢の1つに挙げています。Stay Home(家にいて命を守ろう)というのは、災害でもコロナ対策でも共通している点ではないでしょうか。ただ、家が被害にあうことや、津波・水害・火災・土砂崩れのようにすぐに家を離れて指定避難場所に向かわなければいけないことも想定されます。気をつけなければいけないことは、体育館や公民館など、換気の悪い場所に大勢の人が集まってしまわないようにすることです。3月下旬に神戸・三宮で行った街頭インタビューで、「災害が起きたら、逃げることに必死でコロナのことを忘れてしまいそう」と話した方がいました。もしかしたら大勢の方が無我夢中になり、コロナのことが頭から離れてしまって避難場所に押し掛けるかもしれません。不幸にも災害にあい、もしそのような状況下に置かれたら、行政の対応を待つのではなく、率先して「距離を保とう!」と声を出すこと、そして、高齢者や体が不自由な方を分散させるよう心掛けなければいけないと考えます。
ちなみに私は新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに家族が避難できるキャンプ用のテントを買いました。

サンテレビ社会情報部キャスター 藤岡勇貴(防災士)

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キャッチリニューアル

4時!キャッチも新年度リニューアルしました。木内アナウンサーが月曜・金曜のキャスターに。そして、この春サンテレビに入社した朝田アナウンサー、吉本アナウンサーがメンバーに加わりました!

出会いと別れの季節の春。サンテレビのレジェンド谷口アナウンサーと、中継・ニュースと番組を支えてくれた松浦アナウンサーが退職されました。子どものころ、サンテレビの野球中継を見て育った1人として、サンテレビで谷口さんの名実況を聞けないのはとても寂しいです。これまで本当にありがとうございました。松浦アナウンサーは、愛媛で活躍していますので、ぜひとも応援よろしくお願いします!

そして、キャスターでは、「午後キュン」から4年間番組を支えてくれた三船美佳さん。「ニュースPORT」時代から8年間、コメンテーターとしてお世話になった神戸新聞社特別編集委員兼論説顧問 林芳樹さんもキャッチを卒業されました。

リポーターのぞみちゃん、ゲストの花*花のおふたり、長谷川穂積さん、工藤めぐみさん、マック鈴木さんも卒業。番組を支えていただいた皆さまに感謝申し上げます。

私は火曜と木曜のキャスターを担当していましたが、火曜専属に。これまでどおり木曜をはじめ、ニュース解説が必要な時や、中継など、不定期で出演しますのでよろしくお願いします。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、サンテレビも日に日に総務や上司からの、通達レベルが上がっています。部署によってはテレワークも進んでいるようです。スタジオの中も出演者以外は全員マスク着用が義務付けられています。出演者席も少し間隔をとるように。仕事場も窓を開けることが多くなりました。私自身も神経質なくらいに手洗い、アルコール消毒を。移動はマイカー、家に帰ったら玄関で服を着替えて洗濯し、お風呂に入るなど、できる限りの対策は行っています。それでも、自分が感染してしまわないかという恐怖の気持ちは消えません。

ネットでは信じられないようなデマや不確かな情報、誹謗中傷が出回っています。兵庫の民放局として、私たちができることは、正しい役立つ情報を発信することだと考えています。キャッチの制作メンバーで話し合ったのは、
①新型コロナウイルスに関する兵庫のニュース情報
②「コロナに負けない!」と言えるような明るい話題の両輪で情報を発信していこうということです。

少人数のスタッフでできることは限られていますが、こんな時だからこそ、兵庫の皆さんに役立つ正確な情報を、そして明るい話題を提供できたらと考えています。

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