第90回全国高校サッカー選手権大会、市立船橋の優勝で幕を閉じましたね。
この決勝戦、私はその市船の応援席リポートを担当させていただきました。
感動でした。目の前で見た後半アディショナルタイムの同点劇。
相手の三重・四日市中央工業は20年ぶりの決勝進出。
20年前、私は高校2年生でした。後半終了間際の小倉さんの同点ゴールは
鮮明に覚えています。
今度はその時間に逆に追いつかれる、何てドラマチックなんでしょう!
同点の瞬間、市船応援席はみんな涙・涙・涙。特にメンバー外の3年生。
決勝当日の朝、ミーティング中の宿舎に行って、選手を励ました彼ら。
現れた瞬間、レギュラーはみんな泣いたそうです。
「心をひとつに」と応援団長の佐藤くん(3年)。
日本代表・岡崎慎司選手は「あれほど熱くなるものはない」と言い、
ヴィッセル神戸の大久保選手が「今の僕がある原点」と言う高校サッカー選手権。
今回、“応援席こそ高校サッカーの象徴”であることを改めて学ばせてもらいました。
試合後、ふと応援席から空を見上げると、夕日が真っ赤に染まっていく・・・。
これが何とも言えないんですね。滝二の3人が返還した優勝旗を“奪還”した市船。
6年連続で初優勝校が誕生していましたが、その記録も途切れました。
このあと、また伝統校が息を吹き返すのか、それともまた新鋭校が出てくるのか、
今後の行方がますます楽しみになった90回でした。