ヒーローは小幡!

〈8/29 広島 5-6 阪神(マツダスタジアム)〉

勝:岩貞
S:スアレス
敗:大瀬良

あとアウト一つのところで勝利投手の権利を逃した藤浪だったが、5回、命からがら勝利投手になるってことは藤浪にとって目標でもなんでもないし、そんな次元で期待しているわけではないので、今日のピッチングを振り返ったら、また次の登板に目を向けてほしい。
相手大瀬良が3回で降板したところから、藤浪のピッチングまでおかしくなったのは目を背けられない事実で、何かまだ自分本位で投げられない部分があるのかな。
球審のジャッジに惑わされた不運も多々あったが、もっとわがままでいいと思うんだけどな。
…と、勝手なこと言ってるけど、とにかく、今日のピッチングで藤浪への期待が揺らぐことなどないのだ。

いやそれでね、もうね、梅野だ。
藤浪の悪い部分が出ると、梅野の長所が際立って分かりやすくなるという、なんとも皮肉だけど、とにかく梅野がすごい。
引っ掛かってワンバン、すっぽ抜けてバッタースレスレ、、それも、150キロ超えの藤浪の剛速球を、飛んだり当てたりのブロッキング。
コントロールの利かなくなった藤浪を始め、それから1点差に詰め寄られてからの、岩貞、ガンケル、馬場、スアレスという、また良し悪しハッキリ表裏一体のリリーフ陣をリード。追いつくことを許さず勝利に導いた。
2回の野選を誘った走塁も梅野の足があったからでもあり。
7回には、サンズが遅すぎたため「タイムリー」とはならなかったけど、あれは普通ならタイムリーヒット。
勝負強さも見せてくれて…あぁぁしかしあの1点は欲しかったなー。足が遅いのは責められんけどサンズちゃんんんーー!
えっとなんだっけ?あ、梅野がすごいってことだ。
しかもね、控えのキャッチャーに坂本誠志郎がいるっていう、今、空前の捕手王国なのでは…と、ここで果敢に坂本を引き出しておく。

で、ヒーローインタビューは小幡くんだったのだ!
プロ初の、ですよ!
「一安」「二安」と小幡の足魅せた、どちらも打点付き。
セーフティスクイズは特に冷静だった。

インタビューでは、いっぱい汗が弾けて止まらなくて、でも、質問をしっかり聞けて、自分の言葉で一つ一つ丁寧に返してて、高校出身のまだ2年目なのに…と思いがちなのだけど、小幡がキチンと話せるのは、“熱血!タイガース党員”の方なら、意外でもなかったのではないだろうか。
小幡、一年目のキャンプイン前の1月。近本と一緒に「熱血!タイガース党」に出演してくれたのですよ。
自身のことを「緊張しやすいタイプ」って言ってたし、出番待ちの間、近本がスタジオのあれこれを好奇心キラキラでスタッフさんにいっぱい質問する傍ら、小幡は黙って落ち着かない様子で、緊張してるのがこっちまで伝わってきてた。
なのに、自分の出番がくると、ちゃんと受け答えできてる。緊張はしていたようだったけど、それでもしっかりしていて、18歳なのにすごいな、自分に自信のある人なんだろうな、って尊敬したりもした。

ヒーローインタビューでは、
「根尾世代なんて括られますが」と振られて、
「いずれは…という形で変わればいいなという風に思ってます」。
「…」の部分は、当然「小幡世代」。
これは彼自身がずっと言い続けていることだ。
全国のプロ野球ファンに向けて、マイクを通して言ったからには、タイガースファンとしても後押ししたい。

そんな小幡のお父さんは、タイガースファン。
一緒に、がんばりましょう!(強い仲間意識)

そして、同期入団の近本!
8回のホームラン。本当に大きい、チームを救った1本だった!

[今日のボーア]

試合後ベンチ裏の通路のハイタッチで

「ハーンシーンタイガ~ス!♪」
と勝ってご機嫌の六甲おろし(笑)

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