関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オーリテイリンググループの統合を巡り、最高裁は12月14日、首都圏を地盤とするスーパー「オーケー」の抗告を退けました。
関西スーパーとエイチ・ツー・オーの経営統合を巡っては、統合を決めた株主総会で株主が投じた白票を投票終了後に本人の申し出により、賛成票扱いにした経緯に問題があったとして、関西スーパー買収の意向を示すオーケーが差し止めを神戸地裁に申し立てていました。
神戸地裁は「法令違反」としてオーケー側の主張を認めましたが、大阪高裁の判断は一転。 関西スーパーの主張を認め、地裁の判断を取り消す決定をしたことからオーケーが最高裁に抗告していました。
最高裁は12月14日、オーケーの抗告を退ける決定をし、関西スーパーの臨時株主総会の決議を有効とする大阪高裁の判断が確定しました。
これを受け、オーケーは関西スーパーに対するTOB=株式公開買い付けの提案を行わず、保有する株を関西スーパーに売却すると発表。
これで関西スーパーとエイチ・ツー・オーの経営統合が可能になります。