2021年12月07日(火曜日) 12:57 地域・まち

須磨多聞線住民訴訟 第1回口頭弁 神戸市は争う姿勢

神戸市が進める都市計画道路「須磨多聞線」の建設を巡り、整備事業への公金支出は違法などとして支出の差し止めや損害賠償を求める住民訴訟の第1回口頭弁論が7日神戸地裁で開かれました。

訴えを起こしたのは神戸市の都市計画道路須磨多聞線の建設地である西須磨地域の住民など534人です。

須磨多聞線は阪神淡路大震災直後に事業認可された須磨区と垂水区の7キロを結ぶ都市計画道路です。 周辺住民は事業の目的だった交通渋滞は既に緩和されているなどとして、計画を進めることは違法と主張し、これまでに行われた歩道の整備などに支出したおよそ1億円の損害賠償や支出の差し止めを求めています。

7日、神戸地裁で開かれた第1回口頭弁論で原告の男性が意見陳述を行い、「50年以上にわたり地元住民が反対し続ける道路整備事業は公共事業として無理があるのではないか」と述べました。一方、神戸市側は「違法性はなく棄却を求める」としています。

須磨多聞線を巡っては、原告の住民らと市の間で2度の公害紛争調停が行われましたが、解決に至りませんでした。

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