この春、乳がん患者のための下着の専門店が西宮市にオープンしました。

ことし4月、西宮市にオープンした「アピアランスサロン」。 店内に並ぶ色鮮やかな下着。 どれも乳がん患者用の商品です。

この店を経営する小谷和也さんは、県立西宮病院内で医療用ウィッグを取り扱う理容店のオーナーでもあります。小谷さんが下着専門店をオープンしたのは、長年、闘病中の患者から苦労話を聞いてきたからでした。

乳がんは、9人に1人の女性がなると言われています。 主な治療方法は、手術や薬物療法ですが、手術を終えた後も合併症として「腕や手にリンパ液が溜まってむくんだ状態」などの症状があらわれ、悩みを抱え続けます。

そんな患者の声から生まれた下着。 「アピアランスサロン」では、下着およそ20種類を取りそろえています。

専門知識を持つ女性スタッフが、1人1人の悩みに応じて提案し、一度にさまざまな種類を試すことができます。

他にもわきの下を引き締め、手術後のむくみを和らげるものやレースでデザインされた前開きのものなど、機能性だけでなく、見た目にもこだわったものまであります。

スタッフの心配りと、きれいなデザインの下着は乳がん患者に大きな自信を与えています。