2021年04月22日(木曜日) 13:26 文化・スポーツ

【女子サッカー】秋にプロリーグ開幕、INAC神戸は新ユニホームで“初代女王”めざす

  • INAC神戸の新ユニホーム (左から)18山下杏也加=ホームGK用、7中島依美=ホーム用、10杉田妃和=ビジター用、1武仲麗依=ビジターGK用

  • (中央)デザインしたコシノヒロコさん

  • 新加入選手(前列左から)MF33川上然、MF17成宮唯、MF32山下沙耶香 (後列左から)GK18山下杏也加、DF19竹重杏歌理、GK31戸梶有野里/3月9日

  • 初練習する山下杏也加

  • 星川敬 新監督

  • リモート会見するWEリーグ岡島喜久子チェア/1月28日

  • WEリーグに参入した11クラブ

  • INAC神戸のエンブレム

■美しく、しなやかに

女子サッカーのプロリーグ「WE(ウイ)リーグ」(9月開幕)に参入したINAC神戸レオネッサが4月15日、新しいユニホームを発表した。

デザインしたのは芦屋市在住の世界的デザイナー・コシノヒロコさん。
発表の席でコシノさんは、「女性の美しさ、しなやかさ、強さを表現した。アート性を意識し、多くの色を使って現代的な配色とした」と語った。

ホーム用・アウェイ用など4種類のユニホームが発表され、中島依美選手が着用したホーム用は、チームカラーの赤を基調に、紫やピンクを配色している。
4種類とも非対称のデザインで、黒の太いストライプがアクセントとなっている。

中島選手は「個性的なユニホーム。これを着て早くピッチに立ちたい」。
青基調のホーム用GKユニホームを着用した山下杏也加選手は「青は好きな色なので、テンションが上がります」と笑顔で感想を述べた。

■代表GKを獲得

INAC神戸は昨季のチームからFW岩渕真奈、DF鮫島彩ら10人が抜けた。

代わって、なでしこジャパンのGK山下杏也加を日テレから獲得。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからMF成宮唯を獲得するなど6人が新加入した。

山下は東京都出身。25歳。身長170㎝。2019年のFIFA女子ワールドカップ(フランス)などに出場し、なでしこジャパンの守護神を務めた。
入団会見で山下は「WEリーグ優勝を目指す。将来は海外にチャレンジしたい」と語った。

■優勝監督が復帰

一方、契約が終了したゲルト・エンゲルス監督に代わって、星川敬新監督が就任した。

星川監督は44歳。2011年と12年に、澤穂希・川澄奈穂美・大野忍らを擁してINAC神戸をなでしこリーグ連覇に導いた。
日テレ監督時代と合わせて、リーグ優勝5回、皇后杯優勝6回の手腕を誇る。

2月の初練習後、星川監督は、「名誉なオファーを頂いた。INACが苦しい時期だったので、助けたい気持ちもあった。WEリーグの初代タイトルを取るつもりで帰ってきた。期待されているのはわかるし、自信がなかったら帰って来ない」と抱負を語った。

■WEリーグ、9月に開幕

日本初の女子サッカープロリーグ「WEリーグ」が9月に開幕する。

参入したのは11クラブ。
INAC神戸をはじめ、リーグ5連覇の日テレ、昨季優勝の浦和など、なでしこリーグに所属した強豪に加えて、大宮と広島はJリーグクラブが女子チームを作って参入した。

「WE」とはWomen Empowerment Leagueの略。Empowermentは「権限付与」や「能力開花」などと訳される。
岡島喜久子チェア(元日本代表)は「女性が活躍する社会の実現がWEリーグの理念」と語る。

■4月24日からプレマッチ

秋の開幕に先駆けて、4月24日から6月5日まで「プレシーズンマッチ」が各地で行われ、各チーム、ホーム2試合、アウェイ2試合の22試合を戦う。

INAC神戸は4月24日にJ-GREEN堺でAC長野と対戦する。
試合は、ユーチューブの『official INACTVweb』で試合終了後に配信される予定。
(浮田信明)

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