2020年11月23日(月曜日) 14:17 地域・まち

淡路市の舟木遺跡が国の史跡に
弥生時代の鉄器生産拠点

釣り針などの漁具や小刀などの鉄器が発掘された弥生時代の集落で、淡路市にある「舟木遺跡」が国の史跡に指定されることになりました。

1966年に発見された舟木遺跡は弥生時代後期から終末期に鉄器生産を行う集落として栄えたおよそ40ヘクタールもある遺跡で、2016年から2年間にわたり淡路市教育委員会が再調査を進めてきました。

調査の結果、4棟の工房や20棟の竪穴建物跡が発見され、釣り針などの漁具や小刀を含め、およそ170もの鉄器が出土。

また、九州産のヤリガンナや山陰地方の土器などが見つかったほか、中国から来たとされる青銅鏡の一部が出てきました。

そのため、遺跡は鉄製品の工房の中心としてだけではなく、九州や近畿など他地域との交易を行ってきた拠点であったと考えられています。

国の文化審議会は遺跡が良好な状態で保存されていた点なども評価し、文部科学大臣に国の史跡に登録するよう答申していて、今回の指定で県内の国指定の史跡は55例目となります。

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