2020年08月20日(木曜日) 17:11 地域・まち

【特集】若夫婦、山買ってキャンプ場を作る

兵庫県北部に位置する香美町小代。美しい曲線が いくえにも連なる「うへ山の棚田」で知られており、「日本で最も美しい村」に認定されているんです。

自然豊かなこの町にキャンプ場を作ったのが、上山恭平さん、29歳。妻の知沙子さん、28歳。大阪在住、結婚4年目の夫婦です。

(上山恭平さん)
僕はいま仕事でお給料の計算とか社会保険料とか、事務の人事的な計算をやっています。

(上山知沙子さん)
土日に来たときに(夫に)力仕事を全力でやってもらう私はあんまり力仕事ができないので。

2人とも平日は 事務職の会社員をしながら、休日を使ってキャンプ場を作っているんです。夫の恭平さんに比べ、体力の無い知沙子さんの仕事というのが…。

(知沙子さん)
夫が免許を講習で2日間受けて取ったんですけど私は講習受けず。夫に教えてもらい、あとは体で覚える感じです。
私有地なので免許は要らない。山の中は使い放題。
-山はどうしたんですか?
(知沙子さん)山は買いました。自分たちで。山買えます。

そうなんです!田舎暮らしのためや、自由にキャンプをしたい!という人が最近、個人で山を買うことが増えているんです。

賃貸物件を選ぶかのように、日本全国の山林を買うことができる「山林バンク」。代表の辰巳さんは、「近年、キャンプのために山を買う人が異常なほど増えている」と言っています。

(恭平さん)広さは全部で13万坪ありますね。(値段は)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとほぼ同じ面積のキャンプ場は、とにかく広い!

ここは自由にテントを張れる「フリーサイト」にする予定なんですが、現在 手を加えているのは13万坪の内…ほんの少~しだけ。

美しさに感動して購入したこの山をどんどん開拓します。

(恭平さん)
隣の市で林業の研修を受けられると林業の方から教えてもらったので、3カ月ぐらい講習通って教えてもらった。
最初はちょっと怖かったんですけど、研修をいろいろ受けて、本も買って勉強して少しづつ練習しながらちょっとは慣れてきました。

キャンプ場を作り始めて2年になる上山さん夫婦。そんな2人を支える人がいるんです。

知沙子さんの叔母・藤原孝子さん。大阪で専業主婦をしながら上山さん夫婦を手伝う、ワイルド叔母さんです。

(藤原孝子さん)
できることは(手伝います)。力仕事がほとんどですけど。山買うって言われてもね。
(反対は)全然全然。反対はしないけど。手伝って言われて即答で「やる」って。

さらに…。

(知沙子さん)小林さんが来ました。隣の施設の。

このキャンプ場の近くで、設備管理の仕事をしている小林さん。上山さん達が建てた管理棟を見にやって来ました。知沙子さんは電気設備のために電気工事士の資格を取得したのですがまだまだ分からないことだらけ。

(知沙子さん)
トータル20アンペアを5つに分けているんですよ。トータルで30アンペアになったら(大体のブレーカーが)落ちますよね?
(小林寿雄さん)
(小さい)ブレーカーしか落ちない。大本は落ちずに小さいブレーカーが先に落ちる。

(小林さん)
(上山夫婦が)この土地を買ったときに、ここを整備するということで面会して、それから(手伝っている)。
(恭平さん)教えてくれます。わからないところは全部聞いて。

また小代区長・伍々博一さんも応援するひとりです。

(香美町小代区長 伍々博一さん)
地域外の人でもキャンプ場をやって、山を活用した地域作りをやるということは非常に良いですね。
地域の人たちとも気さくに付き合っているので、最近は安心して皆で応援しています。

さまざまな人たちに支えられながら、出来ることを少しづつ少しづつ。この日、力仕事を終えた恭平さんのためにドラム缶風呂を準備する知沙子さん。

(知沙子さん)ちょっとハプニングが。水が出ていない。
-これは地下水ですか?
(知沙子さん)これは湧き水なんで地下水みたいなもんですね。恭平くん水が…水が出ていないんですけど。
(恭平さん)上から湧き水を引いているんですけど、ちょっと水が出ていないので。
(知沙子さん)取水元がどうにかなっているかもしれないので。
(恭平さん)ちょっと様子を見に行きます

250メートルほど先にある湧き水の水源地を確認することに。

(知沙子さん)どうなってるー?
(恭平さん)ちょっとまってー。外れてる。いま取り敢えず水(水源地に)いれたけどさ。
(知沙子さん)入ってるって!出るか見といて!
(孝子さん)出えへんよ
(知沙子さん)出えへんって!出てないって
(恭平さん)吸い込んで!

ホースが上に曲がっているので、水源地に入れただけでは水は流れて来ません。ホースを吸って水を流す必要があるんです。

(知沙子さん)うわっクッサ!うっわ!なんか出た!中で残っている水が腐ってて。やばいです。
(孝子さん)げぇ、でた!出た!出ました!
(恭平さん)あ~こぼれる。気持ちいい!1日の疲れが吹き飛びますね。入ったら。

(恭平さん)
僕ら元々キャンプが好きで、キャンプしていたがいろんな所行って、ここのキャンプ場とここのキャンプ場が合体してたらもっといいキャンプ場やのになあとか。なんか理想のキャンプ場ってなかなかないよねみたいな話を2人でずっとしてて。そしたら妻が「キャンプ場作ってみよっか」みたいな。
(知沙子さん)
大きい秘密基地みたいな。大人の遊びみたいな。遊びレベル超えましたけど。
うるさくない、マナーが良いキャンプ場。
(恭平さん)この自然豊かなところを残しつつ。
(知沙子さん)人工的になりすぎないようにしたいよね。
(恭平さん)快適に過ごせるようなキャンプ場が僕らの理想のキャンプ場ですね。 

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