2020年06月11日(木曜日) 11:14 文化・スポーツ

「夏の甲子園」 兵庫県独自の大会で

続いては皆さんお待たせしました。高校野球の話題です。

夏の甲子園大会の中止を受け、全国の高野連が続々と独自の大会開催を決めています。兵庫県の高野連も県独自の大会を開くと発表がありました。
 
まずは先週開かれました兵庫県高野連の会見からご覧下さい。 (兵庫県高野連 田靡幸夫会長)

「何とか工夫しながら、知恵を絞って高校生にいい大会をさせてやりたい、というふうに思っております」

兵庫県高野連は今月4日、夏季兵庫県高校野球大会の名称で、7月18日から8月7日までの日程で県独自の大会を開催すると発表しました。

大会はトーナメント形式で行われ、チームの移動時の感染リスクに配慮し、ベスト16までは5つの地区に分かれて実施されるということです。

また会期の延長はしないため、日程の都合で大会を途中で打ち切り、優勝校が決まらない可能性もあるということです。

(兵庫県高野連 田靡幸夫会長)
「今の1、2年生にとってはまだ秋の大会が春の甲子園につながってることもあり、だからその子供達も大事にしないと行けない。全ての生徒になんとか対応できるような形を考えた時に8月7日がベストではないかということで、そこでも切ろうと、みんな断腸の思いでそういう決定に至りました」

一方、試合会場として甲子園球場は使用しないということです。
  
(兵庫県高野連 田靡幸夫会長)
「たまたま近いからというだけで(甲子園球場の使用は)ちょっと難しいかな、という風には考えてます。非常にありがたい話だけどね。ただ全国の生徒のことを考えるとちょっと難しいかなと考えております」 

様々な条件を考えた上でこういった決断になりましたが、かみじょうさんいかがですか?

(かみじょうたけしさん)
「本当に全国の都道府県の高野連の方々が、一生懸命高校球児のため、3年生のことばっかり言われがちですけど1年生2年生も次の春の大会、秋の大会があって春の甲子園繋がるっているので、そちらの方も考えていただいた。
いろんなこと大変やったと思いますけど、とりあえず今、兵庫大会独自大会ができることにも感謝したいですね」

改めて大会の概要をみていきます。こちらです。

大会名が夏季兵庫県高校野球大会になりました。

日程は7月18日から8月7日。会期の延長はしないということです。

形式はトーナメント方式でベスト16までは5地区に分けての実施で、
これが感染のリスクを移動によって控えるためということなんです。

けれどもそれぞれの地域でベスト16までは試合は行われます。

(かみじょうたけしさん)

「会場の数が14以上って、これまでの地方大会よりもかなり多いんですね。他の都道府県をみても考えられないですよ14って。

これだけ多いと審判の方とかいろんな方を巻き込んで、みんなで協力しないとできないということなんで、兵庫県はすごいなと思います」

試合については、無観客なんですが、控えの部員と3年生の保護者のみスタンド観戦可というようにするようです。

3年生の保護者が見られるというのはうれしいですね。

そしてこの県独自の大会の開催決定を受け、淡路島の伝統校でもあります洲本高校を取材してきました。

 淡路島の県立洲本高校。

新型コロナウイルスの影響で休校が続いていましたが、野球部は今月から部活動再開しました。
兵庫県独自の大会の開催が決まり練習にも熱が入ります。

(洲本高校3年、野口太陽主将)
「甲子園目指してこの小さい頃から練習してきたんで、
最後、甲子園に行きたいという気持ちがあったんですけどなくなってやっぱ悔しかったです。甲子園はないんですけど、やっぱり最後まで勝ちを目指して頑張っていきたいと思います」

県立洲本高校は1953年、春の選抜大会に初出場し初優勝。
2012年には21世紀枠として選抜大会に出場するなど、春夏合わせて4回の甲子園出場を誇ります。

2012年に監督として甲子園の土を踏んだ野口哲司監督も大会の開催を素直に喜びます。

(洲本高校 野口哲司監督)
「保護者の方も、子供たちが少年野球の小さいときから応援してきた中で、本当になんらかの形で最後に成果を見せるという形が取れたのが、本当にうれしく、自分たちの出せる力を出し切って、本当に野球をやっててよかったと言えるようにしていきたいと思っております」

県独自の大会の開幕まで1カ月あまり。野口監督は 3年生のための大会にしたいと考えています。

野球部のマネージャー3年生の大道妃莉さん。
お茶入れやスコアブックの記入など選手のサポートにあたっています。

(大道妃莉マネージャー)
「全員が力を全部出せる大会にして欲しい。頑張ってほしい。
これで終わりかなと思うとちょっと寂しいけど、マネージャーして良かったなと思えるような大会にして欲しいです」

部活動が再開したばかりのこの日、早速マネージャー希望の1年生が入部してきました。

(1年生マネージャー)
「昨日入ってきたんですが野球を見るのが好きで、支えてみたいなと思いました」

戦後初の中止となった夏の甲子園大会。
代わりに開催される県独自の大会で、監督、選手、マネージャーは3年間の思いをぶつけます。

(野口太陽主将)
「毎日野球のことを考えてイメージだけは崩さないようにしてきてきましたが、野球に感謝したり、家族、監督とかに感謝したいと思います」

洲本高校は実力校ですから県大会でも上位を目指していきます。

「2014年の春の選抜を思い出しましたけど。この野口太陽くんはキャプテンでね、なんか泣きそうなりました。マネージャーのこの言葉聞いてもね。洗濯機の音止められへんかったんかいな。また新しい1年生の子も入ってきてね、学校が始まったばっかり。うれしいな」

改めて皆さんのコメントをまとめております。ご覧いただきましょう。

野口監督は、小学生のちっちゃいときから支えてきた保護者の皆さんに、これまでの成果を見せる形が取れてうれしいと。
 
キャプテン野口さんです。
甲子園はないが勝ちを目指して頑張りたいと、強く語ってくれました

そして大道妃莉さん。
マネージャーをして良かったと思えるような大会にしたい、と思いを寄せてくれています。

やっぱり野口監督も保護者らにこれまで成果を3年生のためにって言っていましたんで、ベンチ入りメンバー登録人数は何人になるのかなとかね。

「沖縄大会は最大60人までとしてるんですよ。3年生は60人まで入れるっていうことにしてるんで。兵庫県はどうするかわからないけど、本当にまた3年生のためのこの大会はそうなって欲しいっていう気持ちはあります。
みんなの努力が報われるようなような大会になってほしいと思います。頑張ってほしい」

県独自の大会は7月1日に抽選会が行われるということです。

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