兵庫県は110件の新規事業を含む総額4兆2400億円余りの新年度予算案を発表しました。斎藤知事にとって初めての年度予算編成で、前年度に次ぐ過去2番目の規模となりました。
兵庫県が発表した2022年度の当初予算案は総額4兆2482億円で、過去最大だった前の年を3586億円下回り、過去2番目の規模となりました。
去年8月に就任した斎藤知事にとっては初めての予算編成で、最優先課題と位置づける新型コロナ対策では入院医療や宿泊療養の体制の確保に592億円が計上されている他、3回目のワクチン接種の大規模接種会場の整備費用に49億円が充てられています。
また、経済・産業分野の新たな施策としては若者を対象に社会課題の解決や起業を支援する「ひょうごスタートアップアカデミー」の開設費用におよそ6000万円。
福祉の分野では発達障害の児童を受け入れる保育所や認定こども園への支援として3500万円が計上されるなど、新規事業は合わせて110件に上ります。
この他、県は井戸敏三前知事の下で進めていた県庁の再整備計画を凍結とするなど、事業の見直しを定めた県政改革方針をまとめていて、新年度予算案とともに2月16日に開会する県議会で審議されます。
また兵庫県は、国連の加盟国が掲げる持続可能な開発目標SDGsに向けて全庁的に取り組み、2023年度には「SDGs未来都市」の認定を目指すとしています。