淡路市で4月に誕生した国の特別天然記念物コウノトリのひなが巣立ちました。但馬地域以外での巣立ちの確認は兵庫県内で初めてです。飛び立つ瞬間をサンテレビのカメラがとらえました。
6月初め、羽ばたく練習をしていたコウノトリのひな。なかなか飛び立ちません。
淡路市の民家の敷地内の電柱の上でコウノトリのペアが巣作りを始めたのはことし2月のことです。安全のため、電線をう回させる工事も行われました。
しばらくすると卵を温めるような姿がみられるように。そして、4月初めにひなのふ化を確認。3羽が誕生しましたが、このうち2羽が死に、1羽だけが順調に育っていきました。
兵庫県が進めるコウノトリの野生復帰で但馬地域以外でのひな誕生は県内で初めてとあって、地元の住民たちは成長を温かく見守ってきました。
そして今月13日。巣を飛び立ち、およそ600メートル離れた鉄塔の頂上部に降り立ちました。
淡路市で巣作りを始めてからおよそ4カ月。住民たちに温かく見守られる中での巣立ちとなりました。
県立コウノトリの郷公園によりますと、巣立ちからおよそ1、2カ月で親元を離れるケースが多い。また、親のペアは来シーズンも同じ場所で繁殖が期待できるということです。