2021年04月15日(木曜日) 13:31 地域・まち

淡路島でコウノトリのひなが孵化 但馬地域を除いて県内では初

2021年に入り国の天然記念物のコウノトリが淡路島に飛来し、巣作りしている様子が確認されました。
ひなの誕生を期待し見守る地元の人たちの思いを淡路島に駐在する神子素カメラマンが取材しました。

1月。洲本市に2羽のコウノトリが飛来してきました。
さらに南あわじ市にも3羽のコウノトリが飛来し、「縁起がいい」とコウノトリフィーバーが起こります。
なぜならコウノトリは里山の減少と自然環境の変化で国内の野生下では1971年に一度絶滅した鳥です。

兵庫県はロシアや全国の動物園などからコウノトリを譲り受けて人工繁殖に取り組みました。
県立コウノトリの郷公園が事業を引き継ぎ、現在は野生での繁殖が確認されていますが、21年3月の時点で国内で確認された個体数はわずか217羽。

そして、洲本にやって来たコウノトリのペアが淡路市内の電柱に巣を作り始めました。
足輪からコウノトリの郷公園が個体を識別したところ豊岡市で17年に生まれた雌と18年に生まれた雄のつがいであることが分かりました。
県内では但馬地域を除いてコウノトリの繁殖は確認されておらず、コウノトリフィーバーは淡路島全域に広がります!

ひな誕生に期待が高まり、こんなことまで行われました。
関西電力がコウノトリが感電しないように電線を迂回させるというのです。しかもコウノトリが驚かないよう巣にいない時間帯、夜遅くに行われました。


さらにさらに!コウノトリを守ろうと、淡路市は立て看板を設置して注意を呼び掛けました。
自治体や企業、住民の協力で2月の末には卵を温める様子も確認されました。

そして4月5日。
この映像は神子素カメラマンが撮影したもの。

よく見てください。
ひなにエサを与える姿が確認できます。


これには神子素カメラマンも大興奮!
コウノトリの郷公園に映像を見てもらったところ、3羽いるひなのうち2羽ははっきりとコウノトリだと確認。
おそらく3羽ともコウノトリのひなであるとの回答がありました。

これはおとといの様子です。
少し大きくなった3羽のひなが確認できました。
淡路島に残る豊かな自然が育んだ新しい命。
幸せ運ぶコウノトリの棲家を奪った私たち。
今回は自治体や企業、淡路島の優しさがコウノトリに幸せを運べたのではないでしょうか。

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