兵庫県が新型コロナウイルスの感染対策として提案した飲食店へのうちわの配布について県は中止することを決めました。

兵庫県の井戸知事は、4月9日、口元をふさぐ「うちわ会食」を提案し、神戸や尼崎、西宮、芦屋の4つの市の飲食店に合わせて32万本のうちわを配ることを発表しました。

これに対し、神戸市は13日に、うちわを市内で配らないよう県に申し入れ。14日午前、改めて食事中にうちわを使うことについて、「検証が不十分で、かえって感染リスクを高める可能性がある」と訴えていました。

県は早ければ15日からうちわを配布するとしていましたが、批判が相次ぎ、14日午後に検討を行った結果、中止することを決めました。

感染拡大が止まらない中、突如提案された「うちわ会食」。 県は方針を転換せざるをえませんでした。