2021年03月06日(土曜日) 14:44 地域・まち

イカナゴの稚魚「シンコ」漁
大阪湾と播磨灘で解禁

関西の春の味覚「くぎ煮」で親しまれているイカナゴの稚魚シンコ漁が6日、大阪湾と播磨灘で一斉に解禁されました。

午前8時すぎ、兵庫県の淡路島の生穂漁港に早朝からシンコ漁に繰り出した漁船が戻ってきました。
イカナゴは稚魚の「シンコ」を「くぎ煮」と呼ばれるつくだ煮にしてそれぞれの家庭で作る風習があり、関西の春の味覚として親しまれています。

津名漁協の中川真規也さんは「例年に比べ少ないといえば少ない。サイズは5センチから6センチくらいある。大きいです」と話していました。明石市の林崎漁港では、はじめに約100キロが水揚げされ、1カゴ9万5000円で取り引きされていました。

兵庫県によりますとイカナゴのシンコは2017年から深刻な不漁が続いていて2021年も不漁が見込まれていることから翌年以降に資源を残そうと大阪湾と播磨灘が合同で解禁日を遅らせています。

林崎漁業共同組合の久留嶋継光課長は「最初の水揚げが4つということで依然、資源量が少ないのを目の当たりにした。
家庭で炊く分には十分なしっかりとしたサイズになっていると思います」と話していました。

明石市の魚の棚商店街では、水揚げされたばかりのシンコが1キロ当たり5000円前後で販売されていました。
午前7時頃から店頭に並び購入した夫妻は「6キロ買った。毎年買っているのでほっとしている。ことしはスムーズに購入できた」と安堵の表情を見せていました。

シンコ漁の期間については水揚げ状況などを踏まえて漁協関係者らで話し合うということです。

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