長期化する新型コロナウイルスとの闘い。 この間、地域医療を支えようと対応を続けてきた神戸市須磨区の病院を取材しました。
神戸市須磨区の高橋病院。 新型コロナウイルスの感染の疑いが持たれる発熱患者の受け入れに加え、去年12月から感染者の入院対応を始めました。
高橋病院は心臓などの循環器を専門とし、救急の患者にも24時間対応にあたる二次救急病院です。当初は感染者の入院を受け入れていませんでしたが、感染者の急増に伴い地域医療を支えようと患者の受け入れを決断しました。
持病で入院している患者を守るため、院内感染を防ぐ対策は入念に行います。感染者を受け入れるにあたり、スタッフの感染リスクを減らすため、病棟のゾーニングを行ったほか、各部屋にはカメラを設置し、リモートで患者の異変を確認できるようにしています。
神戸市内に住む40代の男性は2月11日から39度の熱が続き、肺炎も確認されましたが10日の療養を経て、この日退院を迎えました。
突然の入院生活で家族と離れ、不安な日々を過ごしました。しかし、医師や看護師らの支えで救われたと言います。 感染リスクを伴いながらも患者に寄り添う医療従事者。 最前線で未知のウイルスと向き合い続けた1年でした。
新型コロナウイルスの感染者が県内で確認されてから1年。 患者の命を守るため医療従事者の闘いはいまも続いています。