関西電力役員の金品受領問題で、第三者委員会は、幹部75人が合わせて3億6000万円相当を受け取っていたとする調査結果を明らかにしました。
この問題は、関西電力の会長や社長など役員らが、原子力発電所がある福井県高浜町の森山栄治元助役から多額の金品などを受け取り、その見返りに森山元助役が関係する企業へ便宜を図っていたものです。
調査を進めてきた第三者委員会は大阪市内で会見を開き、関西電力と森山元助役との癒着は過去30年に渡り続き、関係会社も含め75人が合わせて3億6000万円相当を受け取っていたと明らかにしました。
その上で、森山氏の強引な要求に応じてきたことは明かなコンプライアンス違反であり、ガバナンスという観点からも極めて重大かつ深刻な事態だと厳しく批判しました。
調査結果を受け、関西電力は岩根茂樹社長の退任と、後任に森本孝副社長が就任するなど、新たな人事を発表しています。