阪神4xー3ヤクルト(7月20日 阪神甲子園球場)
二転、三転した試合展開だったが、阪神が近本の犠飛でサヨナラ勝ち。連敗を「6」で止めた。
ドラ1コンビで先制
阪神は2回、大山・高山のドラフト1位コンビによるヒットで先制した。まず無死で4番大山がレフトへ2塁打。3進した大山を6番高山がセンターに弾き返して帰した。
20日のサンテレビボックス席で解説を務めた福本豊氏(阪急—阪神コーチ)は「いい打球。高山はタイミングが合っていた」と賞賛した。
梅野バズーカがピンチ救う
スライド登板となった阪神先発の高橋遥は、5回まで9奪三振の快投で無得点に抑えたが、6回に2点を奪われ逆転を許した。
続く7回、1塁にランナー廣岡を背負った場面では、バント処理のためファースト原口がダッシュ。そのスキをついて廣岡が2盗を試みたが梅野が刺し、追加点を阻止した。福本氏は「早く(野手が)動いたら走っていいと話はできていたはず。高橋遥には大きなプレーだった」と分析した。
8回に逆転したが…
ヤクルト先発の小川に抑えられていた阪神打線だったが、8回に近本が快足を飛ばして2塁打。糸原のタイムリーで同点のホームを踏んだ。福本氏は「バットの先っぽで打球が死んでいた。すんなり帰って来れますよ」。
さらに3塁に代走植田を置いて大山が2番手近藤からセンター前ヒット。タッチアップ体制を取っていた植田のスタートが遅れたが、バックホームの球をキャッチャーがこぼし生還した。福本氏は「助かったねー。(タイミングは)ぴったしアウトだった。打球は半分ライナーだったので植田は難しい判断だった」。
しかし9回表、守護神ドリスが同点とされ裏の攻撃へ。
近本のサヨナラ犠飛で連敗脱出
9回裏、先頭の代打北條が2塁打。バントで1死3塁とし、近本の犠牲フライで阪神がサヨナラ勝ちした。福本氏は「やっぱり(北條の)ロングヒットですね。近本も速いストレートに負けず外野に持っていけた」と讃えた。
21日も甲子園で18時から阪神ーヤクルト戦が行われる。予告先発は阪神が西、ヤクルトは山中。
(浮田信明)