2019年06月10日(月曜日) 17:29 事件・事故

34人の生徒「体罰受けた」 市立尼崎高校で全校調査

市立尼崎高校の体罰問題で、尼崎市教育委員会が全校生徒を対象に行ったアンケート結果の詳細が公表され、34人の生徒が体罰を受けたと答えたことなどが報告されました。

尼崎市の稲村和美市長などが出席して開かれた10日の総合教育会議で公表されたのは、尼崎市教育委員会が市立尼崎高校の全校生徒およそ950人とその保護者などを対象に行った体罰の有無を尋ねるアンケートの結果です。

市立尼崎高校では4月、男子バレーボール部でコーチの男性教員が3年生の部員に対し、10回以上平手打ちして30分ほど意識を失わせ、鼓膜を損傷するなどのけがをさせていたことが発覚しました。

市教委はその後の調査で、コーチの常態的な体罰と監督の隠ぺいを認定。当初、市教委にけがを報告しなかった校長と教頭を「極めて不適切な対応」「限りなく隠ぺいに近い」と指摘していました。

10日の会議では全校生徒対象のアンケートで34人が「体罰を受けた」と回答。さらに、体罰を加えたことがあると認めた教員が70人中5人いることが公表されました。

市教委は全校調査とは別に硬式野球部でも体罰があったとの報告を受けたことから、野球部員を対象としたアンケートも実施。 回答のあった部員77人のうち65人が部長を務める男性教諭の体罰を見聞きしたと申告していて、この部長は先月31日から部活動の指導を外れているということです。

尼崎市では今月下旬に有識者会議を設置するなどし、体罰根絶に向けた調査と再発防止策の取りまとめを進めたいとしています。

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