2020年05月27日(水曜日) 17:20 事件・事故

京都アニメーション放火殺人事件 遺族が語る悲しみの10カ月

去年、「京都アニメーション」で起きた放火殺人事件で、入院治療を受けていた容疑者が27日逮捕され、加古川市出身の犠牲者の遺族が悲痛な胸の内を語りました。

「最初に思い出すことといったら短い時間だけどさぞ怖かっただろうとか苦しかっただろうとかそういった思いが先」(津田伸一さん)。

津田伸一さんの娘の幸恵さん(事件当時41)は事件の犠牲者の1人です。 京都アニメーションの社員として勤務し、数々の名作アニメの色付けを担当してきました。

去年7月18日午前10時半ごろ、京都府伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオでガソリンがまかれて放火された事件では、津田幸恵さんを含む社員36人が死亡、33人が重軽傷を負いました。

警察は27日、青葉真司容疑者(42)を殺人や放火などの疑いで逮捕。 容疑者も事件の際、大きなやけどを負い、入院治療が続けられていて、27日ストレッチャーに寝た状態で、警察署に入りました。

平成以降、最も多くの犠牲者を出した殺人事件からおよそ10カ月が経ちましたが、遺族の悲しみが癒えることは決してありません。

津田伸一さんさんは次のように話します。 「この10カ月間は日々悲しみ。容疑者は逮捕されているけど悲しみを毎日受けとめてやっている。私自身は今のまま犯人に対して恨みとかの感情は持ちたくない。悲しみだけで十分じゃないですか」 調べに対し男は容疑を認めたうえで、「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」などと話していて、今後、具体的な動機の解明が焦点となります。

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