【阪神】新人選手が入団会見 8選手の発言詳録

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阪神タイガースは12月2日、大阪市内で2020年度新入団選手8人の記者会見を行った。
各選手の発言をまとめた。

■ドラフト1位 
15 西 純矢(にし・じゅんや)
右投手 創志学園高 広島県出身 184cm

<勝負強さ見てほしい>

西:初めてタイガースのユニホームに袖を通して、身が引き締まる思いです。
自分のセールスポイントは、ピンチの時こそ自分の本来のピッチングができることです。勝負強いところを見てもらいたいなと思います。
自分が目標とするのは西勇輝投手です。指名後、先発ピッチャーとして大事なことなど教えてもらいました。
高校2年生の時にガッツポーズなどいろいろあったのですけど、3年生にかけて変わった。自分はのびのびと野球をやりたい。
(Q.ガッツポーズはしない?)
そういうわけじゃないです(笑)。
父が亡くなる前、甲子園を逃した時に、『この3年間で1回は甲子園に行ってくれ』と言われていて、甲子園に行った喜びのガッツポーズでした。
(Q.ガッツポーズについて監督は?)
矢野監督:僕たちはいろんな人に影響を与えられる仕事なので、大いにガッツポーズしてバッターに向かっていけばいい。僕を超えるようなガッツポーズをしてもらえたらいい。
(Q.西投手、どうですか?)
西:(一瞬つかえて)頑張っていきたいと思います(報道陣から笑い)。
将来的には沢村賞を目指せるようなピッチャーになりたいと思います。

<メモ>背番号15…横山雄哉が育成選手となり空番号だった。谷村智啓、湯舟敏郎、藤田太陽ら主戦投手が背負った。

 

■ドラフト2位 
32 井上広大(いのうえ・こうた)
右打 外野手 履正社高 大阪府出身 187cm

<タテ縞は似合っている>

井上:今までの野球人生の中でタテ縞のユニホームを着ることがなかったので自分に似合っているか不安ですけど、やっとプロ選手になったという気持ちで引き締まっています。
(Q.自身では?)
似合っていると思います(笑)。自分の持ち味は長打力なので、積極的に振っていくフルスイングを見てもらいたい。福留選手のような、ここぞという場面で打てる選手になりたい。ジャイアンツの菅野投手と対戦したい。タイガースは熱狂的なファンの方々が多いのでその期待に応えられるよう頑張りたい。
(Q.将来的に取りたいタイトルは?)
(間髪入れず)ホームラン王です。
(Q.何本打ちたい?)
40本以上です。
(Q.長く生え抜き本塁打王が出ていないが?)
矢野監督:ホームラン王を狙ってもらうために井上君を指名した。40本といわず、50本、60本、スケールの大きいホームランバッターになってもらいたい。
(Q.40本では足りない?)
井上:最終的には60本目指して頑張ります(報道陣から笑い)。

<メモ>背番号32…今季まで山崎憲晴が付けた。俊足の加藤博一、巧打の坪井智哉、兄弟で活躍した新井良太らが背負った。

 

■ドラフト3位
37 及川雅貴(およかわ・まさき)
左投手 横浜高 千葉県出身 183cm

<悔しさ晴らす>

及川:ユニホームに袖を通して、今度は見られる側になるので非常にワクワクしています。3回甲子園に出場したが悔しい思い出の方が多いので、プロに入って悔しい思いを晴らせたらと思う。
(セールスポイントは)質の高いストレートだと思うので、ストレートを磨いてストレートで三振を取れる投手になりたい。菊池雄星投手を目標にしている。
タイガースには熱狂的なファンがたくさんいらっしゃるのでそのプレッシャーに押し負けずにしっかりプレーしていきたい。
まず2桁勝利を目指したい。
(Q.ファンに)
まだ未熟なところがたくさんありますけど、なるべく早くチームの戦力になって頑張ります。

<メモ>背番号37…今季まで森越祐人が付けた。榊原良行、永尾泰憲ら渋い脇役が背負った。投手が付けるのは山東洋以来14年ぶり。

 

■ドラフト4位
45 遠藤 成(えんどう・じょう)
左打 内野手 東海大相模高 秋田県出身 178cm

<甲子園は守りやすい>

遠藤:伝統あるタテ縞のユニホームに身を通してうれしく思います。
(セールスポイントは)肩の強さと、パンチのある打撃です。
(目標は)守備では源田選手のような堅実なプレーができるようになりたい。打撃ではOBの金本さんのような勝負強いバッティングができるように、チームになくてはならないバッターになりたいです。
甲子園で実際にプレーしてみて、独特な雰囲気のある球場で、ホームとしてたくさんの試合ができるかと思うとわくわくしている。ショートを守ったが(土は)しっかりと湿って、バウンドも変わらずに来るので取りやすかった。
井上も言ったが、自分の先輩である菅野投手と対戦したい。
首位打者とゴールデングラブ賞を取れるような、球界を代表するショートになりたいです。
(Q.ファンに)
阪神タイガースと言ったら遠藤成と言われるような、そんな選手になるので熱い応援よろしくお願いします。

<メモ>背番号45…藤谷洸介が育成選手となり空き番号に。リッチー・ゲイルやラリー・パリッシュ、平下晃司、清水誉らが背負った。

 

■ドラフト5位
59 藤田健斗(ふじた・けんと)
右打 捕手 中京学院大中京高 滋賀県出身173cm

<梅野捕手を目標に>

藤田:子どものころからなじみのある阪神タイガースのユニホームに身を通して、身が引き締まる思いです。
肩の強さには自信があります。
同じ阪神の梅野捕手を目標に頑張ります。
(梅野捕手は)盗塁阻止率が1位なのと、どんな球でも、ワンバウンドの球でも頑張って止めているところがかっこいい。
配球やピッチャーに対してどういうコミュニケーションを取るのか聞いてみたい。
(Q.誰の球を受けたい?)
西勇輝投手です。全部、構えたところに来るので配球し甲斐がある。
(Q.ファンに)
自分はまだまだヘタクソなので、がむしゃらに頑張って、一日でも早く1軍に上がって活躍できるように頑張ります。

<メモ>背番号59…同じ捕手の小宮山慎二が今季まで付けた。ダーウィン・クビアン、岩本輝ら投手も背負った。

 

■ドラフト6位
66 小川一平(おがわ・いっぺい)
右投手 東海大九州キャンパス 神奈川県出身 182cm

<報道陣が怖い>

(Q.多くの報道陣に囲まれているが?)
小川:すごい怖い……。
(Q.怖い?)
(小声で)怖いです。(フラッシュが光り、報道陣から笑い)
(Q.ユニホームを着て)
テレビでよく見ていた伝統あるユニホームなので、袖を通して嬉しく思います。
(甲子園は)野球をしている人だったら誰もが憧れる場所なので早くマウンドで投げたいです。
(セールスポイントは)真っすぐと速いチェンジアップです。(目標は)藤川球児投手です。真っすぐで三振を取れるところ。誰からも三振が取れ、誰よりも信頼されているのがかっこいい。
まだまだ無名な選手なので、一日も早く1軍に上がって小川一平という名前を憶えてもらいたいと思います。
(Q.もう怖くないか?)
だいぶ慣れました。

<メモ>背番号66…濱中治や大和(前田大和)が入団時に背負った。ドラフト1位では中谷仁や「18」から変更した二神一人がいる。 

 

■育成ドラフト1位
127 小野寺 暖(おのでら・だん)
右打 外野手 大商大 奈良県出身 183cm

<いつも笑顔で>

小野寺:緊張しています。
(Q.表情は緩やかだが?)
普段から常に笑顔ができるように心がけています。自然に笑顔が出るようになりました。
(タイガースのユニホームは)小さい頃からテレビでしか見たことがなかったので嬉しいのと、自分が着れているのが不思議な気持ちです。
まずは1日も早く支配下を勝ち取って、将来は阪神の4番を任されるような選手になれるよう頑張りたい。矢野監督をはじめ、支えてくれた母や、応援して下さるファンの方々を喜ばせたい。
(Q.ファンに)
一番下からのスタートだが、小さい子どもたちに、頑張れば這い上がれることを証明できるよう必死に練習します。

 

■育成ドラフト2位
128 奥山皓太(おくやま・こうた)
右打 外野手 静岡大 山梨県出身 186cm

<国立大生の励みに>

奥山:(落ち着いた声で)伝統あるユニホームに袖を通して、タイガースの一員になれたという喜びの気持ちが強いです。自分の持ち味は脚力と肩の強さです。
(Q.国立大から入団)
タイガースとして(国立大からの指名は)初めての例とうかがっておりまして、自分がプロの世界で活躍し結果を残すことで、国立大学で野球をやっている選手たちの夢や励みになればいい。そのためにも責任感をもってやっていきたい。
(Q.ファンに)
自分は実力も実績もないが、育成だとか指名順がどうであれプロの世界に入れば横一線なので、人一倍努力をして支配下登録を勝ち取りたい。

(浮田信明)

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