第 一 声
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大地震によって、サンテレビの社屋も被害を受けた。
第1スタジオはカメラ1台が損壊、
スタジオセットも倒れ使えない。
各部屋とも机や棚が散乱、スプリンクラーが壊れ、
一部では天井から水が漏れていた。 |
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しかしマスター(主調整室)付近は耐震設計になって
停波(放送電波のストップ)だけは免れた。
隣のニューススタジオも、かろうじて使用可の状態。
多くのスタッフが地震直後から本社を目指して自宅を
出たが、道路が寸断され、なかなかたどり着けない。 |
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それでもようやく、
10人のスタッフが揃った。
午前8時14分。
CMの途中からアナウンサーが画面に割り込んだ。 |
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「ご承知の通り、今朝6時前、
淡路島付近を中心に強い地震がありました。
神戸は震度6ということです。・・・」
これが、全ての通常番組とCMを止め、
6日間・106時間28分にわたって放送し続けた
「震災特別番組」の始まりだった。 |
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