王女の男
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運命より、愛を信じる―
15世紀朝鮮王朝第5代王・文宗の治世――。
朝廷では文宗の弟スヤン大君が虎視眈々と王権を狙い、王族及び臣下は、文宗派とスヤン大君派に分かれて熾烈な権力争いを繰り広げていた。そんな時、スヤン大君の娘セリョンは王女に成り済まして講義に出席し、スヤンの政敵キム・ジョンソの息子スンユと出会う。
朝鮮王朝史上の大事件を背景に宿敵となった男女の切ない愛を描いた究極のラブ・ロマンス。
あらすじ
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12月16日(金) 最終回「永遠の愛」
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反乱軍の拠点のそばまでやって来たセリョン。ところが彼女を見つけた反乱軍の兵士は彼女を密偵と判断。セリョンはすぐさま殺されることに。だがそれがセリョンだと察したスンユが間一髪で彼女を救う。スンユはセリョンを砦に連れて戻り、仲間に自分の妻だと紹介する。セリョンに会い束の間の心の安らぎを得るスンユだったが、ここは危険な戦場。彼はセリョンを都へ帰す。そしてシン・ミョン率いる官軍との戦に臨む。
激戦の中、シン・ミョンと刀を交えるスンユ。だがシン・ミョンの背に味方が放った矢が。ハン・ミョンフェがスンユを殺すためシン・ミョンを見殺しにしたのだ。シン・ミョンはスンユの目の前で息絶える。都に戻り敬恵王女が暮らす寺へ身を寄せたセリョン。彼女は自分がスンユの子を身ごもっていることを知る。喜びをかみしめるセリョンだが、そこへスヤン大君と母ユン氏が…
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12月15日(木) 第23回「王室からの抹消」
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挙兵するため咸吉道へ向かうスンユ。セリョンは都へ残ることを決め、弟スンが病の床に臥す実家へ戻る。だがスンは間もなく他界。スヤン大君は後継ぎを失い悲嘆に暮れる。彼は、スンユの居場所を言おうとしないセリョンに怒り、すべての記録から彼女に関する記述を抹消した上、自分の前に二度と姿を見せるなと彼女を追い出す。再びシン・ミョンの使用人として暮らし始めるセリョン。
咸吉道に到着したスンユは、地元の反乱軍とともに次々と官軍を倒す。その報告を受け、今度こそスンユの首を取れとシン・ミョンを送り込むスヤン大君。シン・ミョンは、目の前でキム・スンユを殺してやると、セリョンも連れてゆく。スヤン大君の信頼を回復するため何としてもスンユを倒したいシン・ミョンだが、反乱軍の拠点は険しい山の中にあり探し出すことは難しい…
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12月14日(水) 第22回「哀しき友情」
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スンユとセリョンを追って、シン・ミョンがチョン・ジョンの流刑先にやって来る。セリョンは一旦は捕まってしまうものの、敬恵王女とチョン・ジョンの力添えもあり、スンユはセリョンを連れ馬で逃げる。だがチョン・ジョンが檄文を見つけられ、捕らえられてしまう。それを知り、セリョンと敬恵王女を連れ急いで都へ戻るスンユ。檄文を見て激怒したスヤン大君は、翌日直ちにチョン・ジョンを処刑することに。
スンユが自分を助けに来て、待ち構えるシン・ミョンに捕まることを心配したチョン・ジョンは、面会に来た敬恵王女に、処刑が明日であることをスンユには伏せておくよう言う。スンユがそれを知り、処刑場に駆けつけた時には、すでに刑は執行された後だった。親友を救えず、泣き崩れるスンユ。セリョンは寺で偶然母ユン氏に会い、弟が病床にあることを知る…
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12月13日(火) 第21回「それぞれの愛」
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父スヤン大君によってシン・ミョンの使用人にされてしまったセリョン。それを知ったスンユは、ソクチュとノゴルの力を借りてシン・ミョンの屋敷に侵入し、セリョンを助け出す。そして、その足でセリョンとともにチョン・ジョンの流刑先、光州に向かう。二人は無事、光州に到着。チョン・ジョン、敬恵王女とともに再会を喜ぶ。だが休む間もなく、スンユはチョン・ジョンに連れられ地元の反スヤン勢力の者たちと会い、決起の計画を進める。
その夜、四人そろっている時に、敬恵王女はお腹に新しい命が宿っていることを明かす。思わぬ吉報に大喜びのチョン・ジョン。彼はつましい暮らしの中、幸せをかみしめる。だがそれも束の間、シン・ミョンがスンユを追ってやって来る。ちょうどスンユとセリョンは散歩中で家にはいなかったが、侍女のウングムが二人が近くにいることを白状してしまう…
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12月12日(月) 第20回「絶縁の果てに」
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父、スヤン大君と親子の縁を切ったセリョン。彼女は宮廷を出て、寺に身を寄せる。それを知ったスンユは寺にセリョンを訪ねると一旦は宮廷に戻るよう諭すが、結局自分のいる妓楼へ連れていく。宮廷とは大違いの暮らしだが、セリョンはスンユのそばにいられるだけで幸せだった。その頃、セリョンの弟で王位継承者のスンが血を吐いて倒れてしまう。
スヤン大君は、弟が病に臥している時に男と逃げているとはと、ますますセリョンへの怒りを募らせる。流刑地に送られたチョン・ジョンと敬恵王女。チョン・ジョンはさっそく地元の役人に接触し、スヤン大君を倒すために動き始める。スンユも亡き父の元部下を訪ね、協力を要請する。そんな中、セリョンとスンユを血眼になって捜すシン・ミョン…
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12月9日(金) 第19回「別離 再び」
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世祖(スヤン大君)を討つ計画が直前に露見し、イ・ゲやチョン・ジョンは捕らえられてしまった。スンユは何とか逃げおおせるが、シン・ミョンに正体を知られてしまう。それでもイ・ゲとチョン・ジョンを救わねばと独り牢獄の襲撃を考えるスンユ。見兼ねたソクチュが助っ人を買って出、事情を知らないノゴルもついてくることに。セリョンもイ・ゲたちを助けたいと協力する。
牢獄のある漢城府にシン・ミョンを訪ね、その時に自分の護衛としてスンユたちを連れて入るのだ。一方、スンユが生きていると知った世祖は、居場所を聞き出そうとイ・ゲたちに拷問を加える。だが誰一人として口を割らない上に、世祖を王と認めようともしない。激怒した世祖は彼らを八つ裂きの刑に処せとの命令を下す。計画どおり牢獄に押し入ったスンユたち…
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12月8日(木) 第18回「決起の行方」
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スンユたちが父スヤン大君を討つ計画であることを知ったセリョン。多くの命を奪った残酷な人間であっても、セリョンにはかけがいのない父親。その父の命を、愛するスンユが奪おうとしている。父を助ければスンユが死に、スンユを助ければ父が死ぬ。二人の間で悩み苦しむセリョン。彼女の苦悩を察するスンユは、セリョンに自分のことを忘れるよう告げる。そんな彼に、一緒に見知らぬ土地へ行って暮らそうと言うセリョン。
だがスンユの決意は変わらない。弟、端宗を復位させるため、計画の成功を切願する敬恵王女。だが彼女は計画に参加する夫チョン・ジョンが心配でならない。どんなにつれなくしても一心に愛してくれる彼の存在が、いつしか非常に大きなものになっていたのだ。必ず生きて帰ってほしいと涙ながらに訴える敬恵王女。だが計画は失敗してしまう…
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12月7日(水) 第17回「苦悩する新王女」
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スンユに会いに行ったセリョンは、彼を義姉リュ氏と姪アガンの所へ連れてゆく。死んだと思い込んでいた家族と再会でき、喜び合うスンユとリュ氏。だがスンユは、引き合わせてくれたセリョンに感謝しつつも、会うことはこれきりにしようと告げる。セリョンが、自分が復讐を誓う敵(かたき)の娘であることは動かしようのない事実なのだ。初めは王女となることを頑なに拒んだセリョンも、運命を受け入れ宮廷で暮らすことに。
だが望みもしない王女になったのだからもう誰にも嫁がず生きたいように生きると両親に宣言する。今や復讐のためだけに生きるスンユ。彼は父キム・ジョンソの異名「大虎」の名で、次々と敵を襲う。やみくもに人を斬ってもスヤンは討てない、それより自分たちと一緒に戦おうとスンユを誘う恩師イ・ゲ。彼はチョン・ジョンや数名の重臣たちと、明国の大使を歓迎する宴でスヤン大君を討ち、真の王は端宗であることを示そうと考えていた…
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12月6日(火) 第16回「即位の日」
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スンユは、オンニョン君を討ち、その服に血で「大虎」と書き残す。「大虎」はスンユの亡き父キム・ジョンソの異名。人々はキム・ジョンソの怨霊が恨みを晴らしに来たと噂し始める。体裁を繕うため、端宗の譲位の意志をしばらくは受け入れなかったスヤン大君。だが得体の知れぬ敵から身を守るため、直ちに即位することに。王になれば、誰も容易には手を出せないからだ。
スヤン大君の即位を知り、かっとなったスンユは、刀を取り妓楼を飛び出す。その彼を止めたソクチュは、王女になる前にセリョンをさらい夫婦となってすべてを忘れろと諭す。一瞬心が揺らぐスンユだったが、すぐにその思いを断ち切ると、次はシン・ミョンの父シン・スクチュを襲う。だが間一髪でシン・ミョンが父を救う。刀を交えるスンユとシン・ミョン…
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12月5日(月) 第15回「苦渋の決断」
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自分をかばって背中に矢を受けたセリョンを前に、呆然と立ち尽くすスンユ。そこへ密かに彼の跡をつけてきていたソクチュとノゴルが。スンユは二人に連れられ、無事にその場から逃げる。幸いセリョンも命に別状はなく、しばらくして意識を取り戻す。すぐに父から犯人について聞かれるが、スンユをかばうため何も見ていないと嘘をつくセリョン。
クムソン大君とチョン・ジョンを排除したいスヤン大君は、二人にセリョンを拉致した罪を着せる。ついに夫チョン・ジョンまでもが捕らえられ気が気でない敬恵王女。二人が拷問を受けていると知った彼女はスヤン大君を訪ね、二人を助けてほしいとひざまずいて懇願するも、スヤン大君は全く取り合わない。同じく二人を助けようと苦悩する王、端宗は、ついにスヤン大君に王位を譲ると告げる。それを知り悲嘆する敬恵王女たち…
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12月2日(金) 第14回「衝撃の再会」
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婚礼が始まる直前、花嫁であるセリョンが姿を消す。スヤン大君に復讐するためにスンユが連れ去ったのだ。急きょ婚礼は中止され、スヤン大君を討つというクムソン大君の計画も見送られる。妓楼の小屋に閉じ込められたセリョン。彼女は自分をさらったのが、死んだはずのスンユと知り驚愕する。そんな彼女を、「生き抜いて自分を殺しに来てくれ」という言葉どおりすぐに殺してやると脅すスンユ。
セリョンは、彼の苦痛が消えるなら何度でも死ぬとスンユを抱きしめる。スンユが生きているとは夢にも思わないスヤン大君は、手掛かりさえつかめず焦りを募らせる。そこへ、「明日、渓谷の岩場に独りで来い」と脅迫状が届く。スヤン大君は娘を救うため、服の下に鎧をつけて渓谷へ。岩場を見下ろす場所にはシン・ミョン率いる兵が待機する。顔を隠しセリョンを連れて岩場にやって来たスンユ。彼はさっそくセリョンに矢を向ける…
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12月1日(木) 第13回「復讐の序章」
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先延ばしとなっていたセリョンとシン・ミョンの婚礼の日取りが決まった。だがセリョンはいまだスンユのことが忘れられず、シン・ミョンには一切心を開こうとしない。婚礼の日取りを報告するため敬恵王女を訪ねたセリョンは、王女から指輪を渡される。それは以前セリョンを王女と思い込んでいたスンユがセリョンのために買ったものだ。その指輪を愛おしそうに眺めるセリョン。
一旦は寺の積塔に置き、護送船とともに沈んだはずのスンユの冥福を祈る彼女だったが、思い直して取りに戻ると何者かに二つのうちの一つが割られていた。後ろ姿しか見えなかった男が実はスンユだとも知らず、セリョンは指輪のかけらを拾い集める。一方、ソクチュに連れてこられた妓楼で夜は用心棒を務めることになったスンユ…
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11月30日(水) 第12回「断ち切れぬ思い」
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追っ手の狙いがスンユだと知ったソクチュは、スンユとともに一芝居打つ。追っ手の前でスンユを斬り崖から蹴り落としたのだ。遥か崖の下にスンユの死体を確認した追っ手は、使命を果たしと島を去ってゆく。ソクチュとスンユは小舟で都へ戻り、ソクチュがよく知る妓楼に身を隠す。シン・ミョンとの婚礼が迫っても一向に心を開かないセリョン。
スンユの兄嫁と姪が敵の家で婢として下働きをさせられていると知った彼女は、シン・ミョンが止めるのも聞かず、二人を寺にかくまう。だがその兄嫁から、スンユの乗った船が沈んだと聞かされる。スンユが死んだと思い、悲嘆に暮れるセリョン。それでもセリョンはスンユの兄嫁と姪を心配して寺を訪れる。だが二人はこつ然と姿を消していた…
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11月29日(火) 第11回「危機一髪」
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スンユは牢獄に現れたセリョンを見て逆上し、いきなり彼女の首を絞める。自分が心を寄せていた相手が、実は父や兄を殺した敵の娘だったのだ。お前とお前の父を殺してやると言うスンユに、セリョンは殺される日を待っていると告げ、獄舎を後にする。翌日、セリョンは流刑地に送られるスンユをそっと見送る。そこへ、スンユの兄嫁リュ氏とその娘のアガンが、罪人の家族として連行されてくる。
その時ひきつけを起こしたアガンが、以前スンユの屋敷にいた子だと気づいたセリョンは、シン・ミョンに頼みこみ彼女を医師に診せる。感謝するリュ氏に、自らの素性も明かさず、ただ詫びるセリョン。弟アンピョン大君を亡き者にしたいスヤン大君は、謀反を企てた証拠となる書状を偽造。思惑どおり王命を取りつけ、アンピョン大君に自害させる…
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11月28日(月) 第10回「父の無念」
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父の敵を討とうとスヤン大君の屋敷の前にやって来たスンユ。兵士から奪った刀で晴れがましく帰宅したスヤン大君にいざ斬りかかろうとしたその時、出迎える家族の中にセリョンの姿を見つける。彼女がスヤン大君の娘と初めて知ったスンユ。彼は困惑しながらもスヤン大君めがけて飛び出していくが、すぐに捕らえられてしまう。スンユは死んだものと思っていたセリョン。だが彼は生きていた。
セリョンは目の前で捕らえられたスンユを何とか助けようとする。もはや彼にとってお前は敵の娘でしかないと母に諭されてもセリョンの気持ちは変わらない。スンユが翌日打ち首に処されると知り、一晩考えて意を決した彼女は、出掛けてゆく父の前で、スンユを殺すなら自分も死ぬと刀を首に当てる。動揺しながらも、そんな脅しは利かぬと出掛けてゆくスヤン大君…
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11月25日(金) 第9回「命を懸けた恋」
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スンユが留守の間に、父と兄がスヤン大君に襲われた。だが父キム・ジョンソは一命を取り留める。その父に、王女の私邸にいる王に自分が生きていることを知らせるようにと命じられたスンユ。彼は兄嫁に父を託し王女の私邸へ向かう。到着すると、王に呼ばれたと思ってやって来たキム・ジョンソ側の高官たちが、スヤン大君の手の者に次々と殺されていた。シン・ミョンまでスヤン大君に加担していることを知ったスンユは、彼と対決。
だが結局捕まってしまう。しかしスヤン大君はキム・ジョンソの居所を突き止めるため、スンユをわざと逃がす。そうとは知らないスンユは父が匿われている兄嫁の実家へ。そして着いた途端に父ともどもスヤン大君の手の者に討たれてしまう。そこへ駆けつけたシン・ミョンは、スンユの遺体を静かな山の中へと運ぶ…
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11月24日(木) 第8回「悲劇の始まり」
23日(水・祝)は高校ラグビー中継により、放送休止
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スヤン大君たちはいよいよキム・ジョンソ暗殺を決行することに。その計画を偶然立ち聞きしたセリョンは、何とかスンユを助けようとする。だが母の監視が厳しくスンユに会えない。ついには納屋に閉じ込められたセリョンは、服の一部を裂き、それに自らの指を噛んで血で文字を書く。そして、その布をスンユに届けてくれるよう侍女のヨリに託す。
「僧法寺 ヨリ」と血で書かれたその布を受け取ったスンユは、夜中にもかかわらず急いで以前セリョンと会った寺へ向かう。スヤン大君はキム・ジョンソに、スンユが心を寄せる相手が女官であり、役人が女官に手を出すことは極刑に値すると記した書状を送る。スンユに、意中の人が女官であることを確かめたキム・ジョンソは、警戒しながらも訪れたスヤン大君を部屋に通す…
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11月22日(火) 第7回「友情の亀裂」
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スンユの気持ちを知り、心を弾ませるセリョンだが、なかなか自分の正体を明かせない。名前もヨリだと、侍女の名を言ってしまう。今や朝廷はキム・ジョンソの天下。王族であるスヤン大君は政治への関与を禁じられ、宮廷への立ち入りも控えるよう言われる。だが、それでおとなしく引き下がるスヤン大君ではない。
彼は、密かに養成してきた私兵を使い、キム・ジョンソの暗殺を謀る。だが、キム・ジョンソには宮廷でも自宅でも常に取り巻きがいて隙がない。そこでスヤン大君が自らキム・ジョンソを自宅に訪ねて殺すことに。しかしそのためには、まことしやかな口実が必要だ。娘のセリョンが密かにまたキム・スンユと会っていることを知ったスヤン大君は、セリョンと話し、キム・ジョンソにもう一度縁談を持ち掛けようと言う…
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11月21日(月) 第6回「募る思い」
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旅から戻ったスンユは、いきなりセリョンとばったり出会う。だが、彼女への想いを断ち切るため、敢えてセリョンを冷たく突き放すスンユ。セリョンはそんな彼の態度に傷つき悩む。王、文宗が倒れ、朝廷を好き勝手に動かし始めたスヤン大君。敬恵王女は独り抵抗を試みるが、婚姻を理由に宮殿から私邸へ居を移され、病気の父や幼い弟の世子から遠ざけられてしまう。アンピョン大君は兄の文宗を思いやり、敬恵王女の私邸へ連れていく。
そこにはキム・ジョンソも待っていた。命懸けで王と世子を守ると文宗への忠節を誓う彼を、喜んで許す文宗。間もなく文宗は世を去る。スヤン大君は用意していた宣旨を世子の名のもと発表しようとするが、文宗は生前アンピョン大君に宣旨を託していた。その宣旨により、キム・ジョンソが左議政に任ぜられる。思惑が外れ、キム・ジョンソへの敵意を新たにするスヤン大君…
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11月18日(金) 第5回「婚礼の陰で」
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獄舎のスンユを訪ね、父スヤン大君と鉢合わせしてしまったセリョン。自分の素性も明かせぬまま連れ出されてしまったセリョンは、父にすべてを打ち明け、スンユの命だけでも助けてくれるよう涙ながらに頼む。スヤン大君は承諾し、代わりにスンユと二度と会わないと約束させる。一方、キム・ジョンソも熟慮の末、スヤン大君に息子スンユの命乞いをする。彼はスヤン大君の要求どおり右議政の職を辞任。
スンユは死罪を免れ、宮廷から追放されるにとどまる。無事放免されたものの、父の話を聞き胸を痛めるスンユ。そんな彼に父キム・ジョンソは、過ぎたことは忘れてこれからは自分に代わってスヤン大君に立ち向かうよう告げる。その父の勧めで、スンユはしばらく旅に出ることに。改めて王女の婿に選ばれたのは、スンユの親友チョン・ジョン。大喜びの彼に対し、王女は相手の名前を聞こうともしない…
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11月17日(木) 第4回「動き出す策略」
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敬恵王女から、自分が本当の王女だと明かされたスンユ。だが彼は、王女の婿を決める最終選考の日が来てもセリョンのことが忘れられない。自分が会っていたのは身代わりをさせられた女官だと聞いたスンユは必死でその女官を捜すが、行く先も名前さえも分からない。諦めて最終選考の場へ向かう途中、スンユは突然武官に捕らえられてしまう。彼が王女を宮殿から誘い出し妓楼へ連れていったというのだ。
王、文宗に直接詮議を受け、王女に会ったと認めるスンユ。王女を装ったことが知れればあの女官の命はないのだ。それでもやましいことは何もないと訴えるスンユだが、セリョンに送った手紙が証拠として出され彼は追い詰められる。だが、そこへ敬恵王女が現れ、スンユは勝手に宮殿を抜け出した自分を助けてくれただけだとかばう…
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11月16日(水) 第3回「束の間の喜び」
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盗賊に襲われたスンユとセリョン。スンユは背中に矢を受けるが、たまたま盗賊を追っていたスンユの親友シン・ミョンに救われる。セリョンがスンユと馬に乗ったと聞いて嫉妬を覚えた王女は、スンユが自分の婿に決まったことをセリョンに話し、彼と会うことを禁じる。だがセリョンはもう一度馬の乗り方を教えてもらう約束をしていた。当日、スンユが待っているのではないかと心配で、セリョンは出掛けて行ってしまう。
スンユは、危険な目に遭ったのにまた外出したのかと叱りながらも、セリョンを月に一度立つ市に連れてゆく。楽しい時を過ごし、互いへの想いを深めるスンユとセリョン。一方、スヤン大君は、自分に目を光らすシン・スクチュを自分の側に取り込もうと考える。そして彼と息子のシン・ミョンを家に招くと、娘セリョンとの縁談を持ちかける…
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11月15日(火) 第2話「王女の婿選び」
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セリョンは母に禁じられながらもこっそり馬に乗って街に出る。ところがその馬が突然暴走。偶然彼女を見かけたスンユにすんでのところで救われる。セリョンの無茶な振る舞いを諌めながらも、奔放な彼女に魅かれていくスンユ。しばらくして、父から自分が王女の婿に決まったことを聞いた彼は、セリョンを思い浮かべ独り顔をほころばす。一方、セリョンの許婚と思っていたスンユが自分の婿に決まり、複雑な心境の敬恵王女。
だが、セリョンとスンユがかなり深い仲だと感じた王女は、セリョンに嫉妬を抱き始める。その頃、スヤン大君はスンユが王女の婿となることを何としても阻もうと彼の殺害を目論んでいた。そんな中、スンユとセリョンは再び街で出会う。性懲りもなくまた宮殿を抜け出したのかとセリョンを叱るスンユ…
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11月14日(月) 第1話「運命の出会い」
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1452年朝鮮王朝。第5代王文宗の治世。文宗の腹心の部下キム・ジョンソと、文宗の弟スヤン大君の間には絶えず緊張の火花が散っていた。そんな中、突然スヤン大君がキム・ジョンソに縁談を持ちかける。娘のセリョンをキム・ジョンソの末息子スンユに嫁がせたいというのだ。スンユは王族の教育機関に勤める新入りの講師。このたび急きょ敬恵王女の講義を担当することになった。一方、セリョンは敬恵王女とはいとこ同士で仲もよい。
自分の縁談を知ったセリョンは、相手のスンユがどんな人物か確かめるため王女に成り代わって講義を受ける。同じ頃、朝廷では敬恵王女の婚姻について話し合われていた。その婿選びの主導権を巡り、ここでも対立するスヤン大君とキム・ジョンソ。だが意外にも今回はスヤン大君があっさり譲る。何とかして娘の縁談をまとめてキム・ジョンソと姻戚関係を結び、彼と文宗の仲を引き裂きたいのだ…