1万人の観客を集めた神戸ストークス(4/20 ジーライオンアリーナ神戸)/(c)B.LEAGUE
B2得点王 神戸ストークス 16チョンディー・ブラウン・ジュニア /(c)B.LEAGUE
最後まで大観衆が声援(4/20 ジーライオンアリーナ神戸) /(c)B.LEAGUE
■全日程が終了
<B2 最終節>
○神戸ストークス 87-67 鹿児島(4/20)
●神戸ストークス 89-95(延長)鹿児島(4/21)
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B2神戸ストークスは4月20・21の両日、新しい本拠地「ジーライオンアリーナ神戸」(神戸港・第2突堤)で今シーズン最後の試合を行った。
前日、プレーオフ(PO)進出が消滅したにもかかわらず、20日は1万62人の観客が入場し、B2の最多入場者記録を更新した。
また月曜の夜に行われた21日の最終戦も8502人が入場した。
4月に開業したジーライオンアリーナ神戸では計4試合が行われ、3万4861人が入場した(4試合平均8517人)。
■“CB”が得点王
20日の試合。
立ち上がりから神戸ストークスは、得点源の“CB”ことチョンディー・ブラウン・ジュニアらが3ポイントシュートを連発して、1Qに早くも鹿児島に16点差をつけた。
その後も大差をキープして快勝した。
21日の試合。
神戸ストークスは3Q、道原紀晃と川島聖那が交互に3ポイントシュートを2本ずつ決め、鹿児島に8点差をつけて最終4Qに入った。
しかし4Qに追い付かれ、延長戦で鹿児島に突き放された。
チョンディー・ブラウン・ジュニアは20日に23得点を挙げるなど最終節も活躍した。
58試合に出場して計1110得点、平均得点「19.1」をマークし、B2リーグの得点王となった。
■胸を張って
今シーズンの神戸ストークスは、ジーライオンアリーナ神戸の開業に合わせ、悲願のB1昇格をめざした。
しかし11月から12月にかけて9連敗を喫するなど、結果を残せず、2月に7連敗し12勝29敗となった時点で、アシスタントコーチだった東頭俊典(とうどう・しゅんすけ)氏がヘッドコーチに就任した。
ゴール下でリバウンドを数多く獲得するアイザック・バッツ(208cm、134kg)の加入もあり、就任11試合目で9勝2敗とチームは劇的に復活。
プレーオフ最後のイスをめざして猛烈な追い込みを見せた。
結局プレーオフには届かず、25勝35敗(勝率.417)。
B2では過去最低の西地区6位で今シーズンを終えた。
20日の試合後、東頭ヘッドコーチは
「(就任した時は)プレーオフ争いをするようなチームに見えなかったが、ここまで来れたのはチーム・フロント全部で崩れなかったことが一番だ。(自身は)最後の最後まで戦術を実験し続け、落とさなくていい試合を落としたのは完全に僕のせい。選手は本当に頑張ってくれた。胸を張ってほしい」と語った。
2026年シーズンから新しいトップリーグ「Bプレミア」がスタートし、神戸ストークスも参入する。
最終戦のあと、株式会社ストークスの渋谷順社長は、
「本気で日本のトップクラブをめざしている。一歩一歩、進化していきたい」とファンに約束した。
(浮田信明)