乗客ら107人が亡くなったJR福知山線脱線事故で重傷を負った女性が、リハビリの一環で取り組んできた陶芸の作品展が、宝塚市内で開かれています。
色鮮やかなカクレクマノミが描かれた大皿やあたたかみを感じるハート型の壁掛け時計。
作品を手がけたのは、2005年4月に発生したJR福知山線脱線事故で2両目に乗り重傷を負った鈴木順子さん(50)です。
一命はとり留めましたが、右半身まひなどの重い障害が残りました。
鈴木さんは小学生の頃から親しんできた陶芸を、リハビリを兼ねて再開。
5年前から陶芸教室に通い、これまでおよそ150点の作品を制作してきました。
事故の発生から4月25日で20年となるのを前に、17日から宝塚市のギャラリーで、鈴木さんや同じ陶芸教室の仲間による作品展、「Resilience(レジリエンス)~しなやかな回復~」が開かれています。
会場には、鈴木さん自身の名前を表す「JUN」の文字が描かれた食器など、優しさや個性あふれる250点以上の多彩な陶器が展示されています。
この陶芸展は4月20日まで宝塚市立文化芸術センターで開かれています。