大阪高裁
20年前、神戸市の質店で店主が殺害され現金を奪われた事件で、強盗殺人の罪で無期懲役が確定した受刑者が6月にも大阪高裁に再審請求の申し立てをすることが弁護団への取材で分かりました。
受刑者の男(66)は2005年、神戸市中央区の質店で男性店主(当時66)が殺害され、現金およそ1万円が奪われた事件で強盗殺人の罪に問われました。
1審の神戸地裁は、目撃から1年10カ月後に出た証言の信用性を疑問視するなどし、「犯人とするには合理的な疑いが残る」として無罪を言い渡しましたが、2審の大阪高裁はこれを棄却し、無期懲役を言い渡しました。
2011年には、上告しましたが最高裁がこれを退け、判決が確定しています。
弁護団によりますと、目撃証言の信用性を検証した結果などを新たな証拠として提出し、男はことし6月にも大阪高裁に再審請求の申し立てをする予定だということです。
4月19日には、神戸市の甲南大学で支援団体や弁護団などが、シンポジウムを開く予定です。