神戸市長「非核神戸方式」は議会決議を尊重 今後は個別事案に応じて判断

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  • 米軍掃海艇「ウォリアー」

核兵器を搭載していない証明書を外国艦艇に求める「非核神戸方式」を採用する神戸港にアメリカ軍の掃海艦を入港許可したことについて神戸市の久元市長は、「非核神戸方式を今後も踏襲しつつ個別事案で判断する」と見解を述べました。

アメリカ軍の掃海艦「ウォリアー」が、「非核証明書」の提出がない状態で3月24日に神戸港に入港しました。

神戸港では1975年から入港する外国艦艇に非核証明書提出を求める「非核神戸方式」を採用していて、以降一度もアメリカ軍艦艇が入港したことはありませんでした。

26日の会見で神戸市の久元喜造市長は、「外務省から核を有していないという明確な回答があったことなど非核証明書がなくとも核兵器が搭載されていないことは、明らかだと判断し、入港を許可をした」と入港許可に至った経緯を説明しました。

また、神戸市に日本政府からアメリカ軍艦艇の入港に関する打診があったのが、2月18日だったにも関わらず、市議会への連絡が、「非核神戸方式」議会決議からちょうど50年となる3月18日になったことについては、「市長からの指示ではなく、正式な入港申請があったのが3月17日だった」、「港湾局を含めた市の対応に問題はなかった」などと述べました。

今後の運用については、「非核証明書提出は議会決議を尊重し踏襲するが、個別事案に応じて判断する」とし、「まずは核兵器が搭載されていないことを確認することが大事だ」と強調しました。

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