【ヴィクトリーナ姫路】引退表明の井上愛里沙、「120%で走ってきた」

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  • 井上愛里沙のリーグ成績(3月23日現在)

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■セカンドキャリア計画も

女子バレーボールSVリーグ・ヴィクトリーナ姫路の井上愛里沙(29歳)が3月15日のホームゲーム後、現役引退表明から初めての記者会見に臨み、引退を決めた理由などを語った。

会見の主な発言を紹介する。

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Q.引退を決めた理由は–

「(現役は)パリ五輪までと決めて、(東京五輪後の)3年間、挑戦し続け、120パーセントの力で走り続けてきた。(しかし現役を)パリ五輪までとしてしまうと、ヴィクトリーナ姫路に、海外の経験や代表経験をあまり還元できてなかったとも感じた。(そこで)自分がやってきたもの全てをヴィクトリーナに還元して、優勝して終わろうと(思った)」

「あと、引退後のセカンドキャリアにつなげるため、このシーズンは運営の方も勉強させてもらい、今シーズンで引退しようと考えていた」

「日本が五輪や世界で勝っていくには『人間力』が大事。それを若い、未来ある選手たちに反映していきたい」

Q.なぜこのタイミングで表明–

「今まではリーグのあと黒鷲旗(=全日本男女選抜バレーボール大会 5月)があるので、リーグ終了後に(引退を)発表をしても、黒鷲旗に見に来ていただけたが、今年はSVリーグが5月まであり、シーズンが終わってしまうと試合がない。(早く引退を伝えて)一人でも多くの方に見に来ていただいて、出会ったたくさんの方々にお礼が言いたい」

Q.セカンドキャリアとは–

「私は京都府に中学校のクラブチームを作りたいと思っている。指導に関しては、私自身まだまだ足りないところがあるので、そのために指導力やクラブ運営をどうしていくかを学びたい」

■後悔しない

井上は京都府舞鶴市出身。

2014年、筑波大1年で日本代表に選ばれ、久光製薬(現・SAGA久光)では主力を務めた。

ヴィクトリーナ姫路には2023年に入団し、昨年はパリ五輪に出場した一方、12月の皇后杯ではMVPに選ばれる活躍を見せ、チームに初めてのタイトルをもたらした。

今シーズンもここまで37試合に出場。

リーグ6位(日本人2位)の654総得点を挙げ、エースとしてチームをプレーオフ進出に向けて引っ張っている。

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Q.今シーズンも好調–

「最後(のシーズン)だからというのは自分の中ではすごくある。SVリーグは(シーズン)44試合あって、今まで見たことがないほど試合数は多い。自分自身、もう明日バレーができなくなってもいいやって思いながら、シーズンに取り組んでる。もうちょっとやりたいとかいうのはなくて、もうほんとに明日、バレーができなくなっても、後悔しないように生きようと思ってやっています」

(浮田信明)

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