営業秘密にあたる自動車のエンジン部品製造に関するデータを不正に持ち出したとして、神戸市にある金属加工会社の元社員が逮捕されました。
不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、神戸市西区にある金属加工会社の元社員で兵庫県稲美町に住む男(41)です。
警察によりますと男は会社を退職する前の2023年10月、不正に利益を得る目的で会社のパソコンを操作して業務用サーバーにアクセスし、営業秘密にあたる自動車のエンジン部品製造に関するデータ2点を記録媒体にコピーして持ち出した疑いが持たれています。
短期間の間に大量のデータが持ち出されていることを不審に思った会社の社長が警察に相談し、警察が男の自宅を捜索したところ、営業秘密にあたる情報などおよそ6500件が入った記録媒体が見つかったということです。
調べに対し男はデータを持ち出したことは認めているものの、「不正な利益を得る目的ではなかった」と容疑を一部否認しているということです。
男はデータを持ち出した2カ月後に神戸市内の同業他社に転職していて、警察は詳しいいきさつを調べています。