ジーライオンアリーナ神戸(1月9日)
(正面)LEDビジョンと(その上)センターハングビジョン
観客席
神戸ストークス (左から)谷直樹選手と渡邊翔太キャプテン
ジーライオンアリーナ神戸と周辺のイメージ図(神戸港 第2突堤)
One Bright KOBEなどがセミナー(1月9日)
■内覧会に参加
ヘルメットをかぶり1階入口から中に入ると、巨大な空間が広がっていた――。
1月9日、神戸港第2突堤に建設中の「ジーライオンアリーナ神戸」のメディア向け内覧会が行われ、参加した。
1万人収容の大アリーナ。
Bリーグ・神戸ストークスの本拠地となるほか、「多目的アリーナ」として、スポーツイベント、音楽イベント、企業イベントなどの用途が見込まれる。
2023年4月の着工後、順調に建設が進んできた。
2月に竣工予定で、4月4日に開業し、翌5日に初の試合として神戸ストークスの公式戦が行われる。
(浮田信明)
■巨大なビジョン
アリーナの中に入ってまず目につくのは、屋内アリーナでは国内最大級のLEDビジョンだ。
横24m×縦13mの常設ビジョンで、バスケットボールの試合では選手の表情などを大きく映し出し、観客の熱狂を誘う。
コート上部には得点などを表示する「センターハングビジョン」が吊り下げられ、イベントによって高さを調節できる。
このほか全長183mの横長「リボンビジョン」も観客席の上に設置され、他のビジョンと連動して場内を盛り上げる。
■観客席は5層
アリーナの観客席は巨大スクリーンを囲んで馬蹄形になっている。
コートから天井までの高さは24m。
観客席は5層で、観戦に最適な傾斜角度を算出し、どの席からも見やすいようデザインされているという。
またスウィートボックスやラウンジが用意された「VIPエリア」もあり、専用エントランスから混雑を避けて入場できる。
■ここまで来た
内覧会には神戸ストークスの選手2名も参加した。
渡邊翔太キャプテンは、
「びっくりしている。(中に)入った時、でかいなと(笑)。天井も高いので、今までの体育館ではない“アリーナ”を感じた」。
チーム発足時から14年間ストークスに在籍する谷直樹選手は、
「(前身の)兵庫ストークス(の試合)が、(体育館ではない)六甲アイランドの神戸ファッションマートから始まって、ここまで来たのはすごいこと」と語った。
■バレー・オールスターも
「ジーライオンアリーナ神戸」の利用について、アリーナの運営を行う「株式会社One Bright KOBE」では、神戸ストークスのホームゲーム(年間30日)のほか、音楽ライブコンサート(80日)など年間計160日以上の本番利用を目標にしていて、「おおよそ達成できる」としている。
またバレーボールSVリーグは26日、来年1月31日・2月1日にオールスターゲームをジーライオンアリーナ神戸で開催すると発表した。
男女バレーボールのトップ選手が神戸に集結することになる。
■賑わいの基点に
One Bright KOBEは、JR西日本やIT企業などと共同して、今後、アリーナを基点とした神戸の新たなまちづくりに取り組む。
内覧会の日は、神戸市のデジタル担当者らを交えてセミナーを行い、
◇デジタル技術を用いた都市の効率化(スマートシティの実現)
◇街に「ビーコン」を設置して人の移動データを収集
◇その他、行政や民間がもつビッグデーターを利用した活性化
◇三宮からアリーナ周辺のウォーターフロントへの回遊性を促進
◇スマートシティは市民の暮らしを良くするもの
などについて語り合った。
「ジーライオンアリーナ神戸」は、ウォーターフロントに立地する民設民営のアリーナとして全国でもユニークな存在となる。
4月から神戸にどんな賑わいを創り出してくれるか、今から楽しみだ。