2024年3月に閉校した兵庫県加古川市の小学校跡地から、古代の瓦などが出土したことを受け、1月25日、現地で説明会が開かれました。
2024年3月に閉校した兵庫県加古川市の平荘小学校の跡地では、2026年開校予定の特別支援学校の建設を前に、およそ2300平方メートルにわたって発掘調査が行われています。
発掘調査ではおよそ1300年前、奈良時代のものとみられる「蓮華文様(れんげもんよう)」の瓦が出土。
かつて兵庫県加古川市内にあったとされる「山角廃寺(やまかどはいじ)」の存在を裏付ける貴重な資料だということです。
また、調査では中世から近世にかけての土器や溝などの遺構も多数見つかりました。
旧平荘小学校の北東に隣接する報恩寺と同じ方角に軸を持つ溝が多いため、報恩寺に付属する施設の跡と考えられています。
現地説明会には地元の人など110人が参加し、発掘を主導した担当者の説明を興味深そうに聞いていました。
参加した人はー「娘たちがお世話になった小学校ですのでね。気になっていた。こんなことになっているとは全然知らなくて、本当に来てよかったと思っています」
発掘調査は3月まで続き、その後数年かけて、出土した資料を整理するということです。