酒かすの新しい使い方を提案し、文化の普及を目指す「酒粕プロジェクト」が11年目を迎え、ことしも個性豊かな酒粕料理が発表されました。
関西の冬の風物詩として知られる酒かす。
タンパク質やビタミンなど栄養が豊富な食材で、関西ではかす汁や、かす漬けなど長く親しまれてきましたが、地方によっては産業廃棄物として扱われることも…。
そんな関西特有の酒かす文化を絶やしてはならないと、2014年に神戸酒心館の呼びかけでスタートした「酒粕プロジェクト」では、毎年、和・洋・中の料理人らがアイデア料理などを考案しています。
11年目を迎えることしは、県内外の20の飲食店や団体などが個性豊かな新作メニューを発表しました。
こちらは元町の中華料理店「紅宝石(こうほうせき)」が考案した水餃子。
あんに赤カブ大根と酒かす、日本酒を混ぜ合わせた水餃子で、口の中で酒かすの香りを楽しめる一品です。
その他にも酒かすをスパイスとして使用した「ジャガイモとサーモンのフォンダン」や、焼いた酒かすにあんこと白玉を合わせた麩の焼きなどが紹介され、食材が織りなす奥深い味わいに参加者たちは舌鼓を打っていました。
23日に発表された酒かす料理は、2月1日から3月まで各店舗で提供される予定です。