姫路市消防局と兵庫県立大学は緊急走行時の消防車などによる事故を未然に防ごうとVR=仮想現実の技術を使った運転シミュレーターで実証実験を行いました。
この実証実験は、消防車や救急車による緊急走行をVR運転シミュレーターで体験してもらおうと、姫路市消防局と兵庫県立大学が合同で実施しました。
姫路市消防局によりますと、管轄内では2024年4月から2025年1月20日までの間に緊急走行時の交通事故が4件発生しているということで、今回、全国で初めて緊急走行に特化したVR運転シミュレーターが用いられました。
実験では、職員ごとの緊急走行の記録から若手職員とベテラン職員の判断や操作の違いといった、運転行動を比較してデータ化することで事故防止に役立てたいとしています。
参加した消防隊員は「信号機や横断歩道の歩行者 車の動きもリアルなので現場に近い形でシミュレーションできて重要なポイントを押さえられているので技術の習得つながると思う」と話していました。
【姫路市消防局 中村哲也次長】
「緊急走行は平常の心情で走るのはなかなか難しい。このVRはいつでもどこでも誰でも練習できるというメリットがあるので緊急走行における事故防止につながればと思う」
姫路市消防局は今回の実験で得られたデータを活用し、事故を未然に防いでいきたいとしています。