【神戸ストークス】後半戦のカギ握る川島聖那と野溝利一

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  • 神戸ストークス (左)12川島聖那、(右)90野溝利一

  • 12川島聖那 /©B.LEAGUE

  • 90野溝利一 /©B.LEAGUE

  • 完成が近づく「ジーライオンアリーナ神戸」

■チームに活力

B2リーグ戦は後半に入った。

西地区4位の神戸ストークスは11勝21敗と黒星が先行し、プレーオフ進出圏外にいる。

その中で、Bリーグ4シーズン目の川島聖那(かわしま・せな=福岡県出身 福岡大大濠高-法政大-FE名古屋 24歳)が出場30試合すべてに先発し、得点・アシストなど昨シーズンを上回る成績を残している。

また現役大学生としてBリーグの試合に出場する「特別指定選手」の野溝利一(のみぞ・りいち=長野県出身 東海大付属諏訪高-山梨学院大4年 22歳)が、身長165㎝と小柄ながら、アグレッシブな攻撃と守備でチームに活力を与えている。

プレーオフ進出をめざす神戸ストークスのキーマン2人に聞いた。

 

■相手が嫌がることを/川島聖那

(川島は今シーズンの1試合平均得点が8.8(←昨シーズン6.1)、平均アシスト1.9本(←1.2)、スティール平均1.1本(←0.5)など攻守ともに昨シーズンを上回る数字。ドリブルで相手ゴールに攻め込むドライブシュートも目立つ)

Q.今季は好成績–

「(クルニッチ)ヘッドコーチから『アグレッシブにオフェンスもディフェンスもやってくれ』と言われているので、去年よりは自分のやりたいことができている」

「(これまでは)とりあえず守備を第一にという考えだったが、今年はスキあらば得点を取るし、ディフェンスでは前からプレッシャーをかけて相手が嫌がるようなことをやるのが(自分の)仕事だと思う」

Q.ドライブシュートも目立つ–

「ドライブすることで(味方に)オープンな選手も出てくるので、ドライブを積極的にやるようになったことが数字に繋がっているかな…」

「体力的にはめちゃくちゃしんどいが、その犠牲がチームの勝利にも繋がるし、チームの流れも良くなる」

Q.目標は–

「得点は2ケタ。アシストも2以上にしたい。3ポイントは(現在37.4%の成功率を)40%以上にしたい」

「そこ(数字)だけになるとセルフィッシュ(=自己中心的)なプレーになる。セルフィッシュは好きではない。チームのためにやるべきことはやりつつ、数字を意識してやっています」

 

■夢を与えたい/野溝利一

(野溝は関東大学1部リーグ戦で得点王(平均20得点)を獲得。B2戦にはここまで4試合に出場。2戦目(1/5)には3ポイントシュート4本を含む16得点を挙げた。ポジションは“司令塔”役のポイントガード)

Q.Bリーグの印象は–

「コンタクトや戦術とか大学とは全然違うが、4試合やってみて、3ポイントシュートやディフェンスでハッスルする自分の武器が通用すると自信になった」

Q.身長165㎝のハンデは–

「バスケットは上にあるので大きな選手が有利なのは変わらないが、今のNBAやBリーグを見ても、ガードがコートを支配する場面が多い。小さな選手が有利な場面も多いと思うので、そういう強みを生かして、またその弱い部分をどうカバーしていくかが課題と思います」

「大きな選手には負けられない。大きな選手に気持ちの部分で負けてしまったら、自分はもうプレイできない。大きな選手にスキルで負けたら、もう自分が生き残れる道はないと思う」

Q.今シーズンの目標は–

「平均2スティールはしたい。2ケタ得点は控えから出ても可能だと思うので積極的にアタックしたい」

「ヘッドコーチやチームメイトの信頼を勝ち取ることがポイントガードとしては一番大事なこと。もっと自分を出してチームのためにプレーしなければならない。自分が入ることで起爆剤になって、チームの勝利に貢献できればと思います」

Q.4月には新アリーナで試合–

「神戸に来る前からアリーナは楽しみにしていた。自分のプレーを見てもらい、小さい選手にも夢を見させられるプレイヤーになるのが目標です」

 

■4月に新アリーナ開業

神戸ストークスはシーズン60試合のうち32試合を消化し、途中9連敗を喫するなど11勝21敗(勝率.344)の成績。

西地区4位だが、5位奈良・6位熊本には同率に迫られ、プレーオフ進出圏内の3位静岡には8ゲーム差をつけられている。

プレーオフには東西3位以上のほか、東西4位以下のうち、勝率上位2チームも進出できるが(ワイルドカード)、東地区4位福井と5位青森が上位で、神戸ストークスは引き離されている。

プレドラッグ・クルニッチ・ヘッドコーチは、

「選手たちは本当によく頑張っている。非常にプロフェッショナルで、仕事に対しての取り組み方もよい」

と称えたうえで、

「前半戦はミスもあった。後半戦はプレーオフを目標に、より一層ハードワークを続け、勝ち星を重ねなければいけない」と語った。

神戸ストークスは1月24・25日、アウェイで西地区7位の愛媛と戦う。

新しい本拠地「ジーライオンアリーナ神戸」(神戸港第2突堤)の完成が近づき、1月には報道陣向け内覧会が行われた。

後半戦は反転攻勢して勝率を上げ、4月5日のオープニングゲームを迎えたい!

(浮田信明)

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