尼崎市は、障害児の通所施設で勤務時間の改ざんなどを行い、およそ3800万円を不正に受給していたとして、市内にある事業所に対して、新規利用者の受け入れを一定期間停止とする行政処分としました。
行政処分を受けたのは、伊丹市の「アビリティ」と尼崎市の「ヴォーチェ」が運営する尼崎市の4つの事業所です。
尼崎市によりますと、このうち、「おりーぶ武庫之荘」では、専門的な職員がいないのにも関わらず不正に報酬を請求したり、保育士2人の勤務時間を実際よりも長く勤務していたかのように記録を改ざん。
4つの事業所で、合わせておよそ3800万円の給付金を不正に受け取っていたということです。
2022年の5月に情報提供を受けて市が調査し、事案が発覚。
尼崎市では、来月から各事業所での新規利用者の受け入れを半年間から1年間停止する行政処分とした他、運営する2つの会社に対しては、不正に受け取った給付金に4割の加算額を上乗せした、およそ5300万円の返還を求めています。