元小学校教諭が被災した児童らモデルにした本出版 復興からの歩み描く

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  • 今回出版した本(左)を持つ池見さん

阪神淡路大震災当時、神戸市の小学校教諭だった女性が、被災した子どもたちの成長などを描いた本の続編をこのほど出版しました。

「1.17阪神淡路大震災30年 神戸のなおちゃん 第3部」を執筆したのは、阪神淡路大震災当時、神戸市東灘区にある本山第二小学校で教諭を務めていた池見宏子さん(80)です。

池見さんは、復興担当教員として児童の心のケアも担当し、震災の翌年、被災した神戸の子どもたちをモデルに厳しい環境の中で生き抜く姿を物語にした「神戸のなおちゃん」を出版しました。

3年後には2作目が完成し、震災から30年を迎える2025年、「なおちゃん」が大人になった姿などを描く3作目を制作しました。

【池見さん】
「震災からの復興の30年で私たちはなにをしてきたかの振り返り。(本を通して)自分で考えて行動する自分に自信を持って分からないことはお互いに考え合ってコミュニケーションでつながりながら大きな希望につなげられたら」

作品には、池見さんが退職後に続けてきた子どもの権利に関する研究や市民活動の内容も盛り込まれていて、この本は、神戸市内の高校などにも贈るということです。

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