海賊被害対策として東南アジア周辺海域に派遣される、神戸海上保安部の巡視船「せっつ」の出航式が8日、神戸港で行われました。
海賊被害の対策で東南アジア周辺海域に派遣されるのは、神戸海上保安部の巡視船「せっつ」です。
海上保安庁は2000年から海賊対策として、東南アジア周辺海域への巡視船の派遣を行っています。
8日は、50回目となる派遣を前に神戸港で出航式が行われました。
海上保安庁によりますと、東南アジア周辺海域では2023年の1年間で海賊などによる被害が67件発生していて、海上交通の妨げになるなどの大きな問題となっているということです。
今回は乗組員42人が派遣され、海賊行為の監視警戒の他、インドネシアの海上保安機関との連携強化を図るための合同訓練や、能力向上研修などを行うということです。
乗組員の家族らに見送られた巡視船「せっつ」は、2月の上旬まで派遣されるということです。