丹波篠山市の美術館では素朴な風合いと自然な温かさが感じられる伝統工芸の丹波焼の魅力を伝える企画展が開かれています。
灰白色の素地と鮮緑色の自然釉。
鎌倉時代後期、13世紀ごろの作品です。
丹波篠山市の兵庫陶芸美術館では、800年におよぶ丹波焼の歴史と魅力を伝える企画展「丹波焼の世界シーズン9」が開かれています。
瀬戸や信楽などと並び、日本六古窯の一つに数えられる丹波焼は平安時代末期に常滑焼など東海地方の窯業技術を取り入れて誕生しました。
およそ30点が並ぶ今回の企画展では、江戸時代初頭から、赤く発色した赤土部が主流となり、その後、色彩豊かな作品が生み出された歴史の他、生活に密着した壺や器のほかにユニークな香炉が作られ、昭和の時代には地雷として兵器にも用いられた変遷をたどることができます。
この企画展は2月23日まで開かれています。