神戸市は中学校の部活動の運営主体を2026年9月から外部の地域団体に移行するため、運営団体の募集を16日から開始しました。
運営団体の募集は神戸市教育委員会が発表したもので、中学校の部活動を休日だけでなく、平日も地域に「完全移行」し、「コベカツ」の愛称で周知を図ります。
運営団体は市教委が募集し、審査を経て登録。
生徒は学校の枠を超えて参加可能な他、活動場所は学校や地域の施設とし、これまで学校単位で出場してきた中学総体などの大会にはクラブチームとして参加します。
また運営に必要な最低限の費用は各家庭が負担します。
生徒側のニーズの多様化に合わせ、現在の部活動にはないシーズンスポーツや、レクリエーションにも対象を広げるということです。
中学校の部活動を巡っては、少子化と教諭の業務負担などを背景に、国が地域移行を進めています。
市教委ではホームページでの募集と同時に運営団体向けの相談も受け付けるとしていて、2026年9月の完全移行を目指すとしています。
一方、地域の若い指導者を確保しようという動きも出ています。
神戸大学の起業部。
2年生の森下日菜子さん(20)と笹子ゆかりさん(20)は、教員に代わり部活動の指導を担う人材を確保しようと、スポーツや文化活動の経験がある大学生の指導者と、部活動に参加したい中学生をつなぐサイトを開発しています。
開発に熱心に取り組んできた2人には、ある理由がありました。
指導を希望する大学生は、サイトに個人情報や指導したい活動を記入し登録。
中学生は希望の活動や場所、日時を選択し、エントリーすることで参加することができます。
部活動への所属は半年以上が条件で、複数の活動に参加することも可能です。
指導者には1時間あたり1500円から2000円の報酬が支払われる予定です。
神戸市教育委員会からは前向きな反応を得られたということで、サイトは来年9月ごろに開設予定。
来月1月には神戸市内の中学校で、ストリートダンスと卓球を指導する実証実験が行われます。