■決勝はSAGA久光と
<バレーボール皇后杯 準決勝(12/15)>
○ヴィクトリーナ姫路 3-0 岡山シーガルズ
○SAGA久光スプリングス 3-1 大阪マーヴェラス
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女子バレーボール・皇后杯全日本選手権大会の準決勝が12月15日、Asueアリーナ大阪で行われ、ヴィクトリーナ姫路とSAGA久光スプリングスが勝ち進んだ。
決勝戦は21日(土)午後2時から同アリーナで行われる。
■「集中していた」
15日の皇后杯準決勝、SVリーグ5位のヴィクトリーナ姫路は、12位・岡山にストレート勝ちした(25-20、25-15、25-17)。
前週のSVリーグでの対戦では、自らのミスもあって岡山に2戦ともフルセットの1勝1敗と苦戦したが、この日は「集中できていた」(アヴィタル・セリンジャー監督)。
パリ五輪代表・井上愛里沙、タイ代表・チャッチュオン・モクシーのレフト2枚を中心に、パリ五輪代表・宮部藍梨と2年目・伊藤麻緒のミドル陣、セッター対角のサウスポー・田中咲希が厚みのある攻撃を展開。
アタックで3セット計60得点以上を奪った一方、スパイクミスは殆どなく、岡山を圧倒した。
試合後、セッター・櫻井美樹は、「ミドルが機能するとリズムがつかみやすいイメージがあったので、出だしからミドルを使用した」と振り返った。
井上は、「ミスの少ない岡山さんに対して、自分たちのミスを少なくするのは絶対にマスト」と語った。
■力を発揮できるよう
ヴィクトリーナ姫路は皇后杯ファイナルラウンド・1回戦(12日)、札幌山の手高校にセットカウント3-0でストレート勝ち。
2回戦(13日)も、SVリーグ10位・クインシーズ刈谷に3-0でストレート勝ち。
準々決勝(14日)では2位・デンソーエアリービーズに1-2と先行されたが、第4・第5セットを取り返して逆転勝ちした。
4日間続いた戦いに柴田真果(みか)キャプテンは、
「トーナメントを重ねるごとに集中力が増して、パフォーマンスも上がってきた」と語った。
2016年にヴィクトリーナ姫路が創設されて以来、悲願の初タイトル(V2優勝を除く)まであと「1勝」。
チーム生え抜きの櫻井は、
「自分たちの力を土曜日(決勝)に発揮できるよう、この1週間、しっかり準備をしていきたい」と締めくくった。
(浮田信明)