阪神淡路大震災から30年を迎えるのを前に、災害時の看護の在り方などについて考える「世界災害看護学会」が11月29日から神戸市で始まりました。
「災害看護学」は阪神淡路大震災を契機に、神戸で生まれた学問分野です。
その後2008年に日本が中心となり、台湾、トルコなど7か国、40団体の賛同を得て「世界災害看護学会」を設立。
2010年に第1回の学会が神戸で開催され、震災30年を前に、再び神戸での開催となりました。
学会初日の29日は、韓国、イギリス、マレーシアなどから訪れた研究者や医療関係者らおよそ50人が、HAT神戸の街を散策。
震災を機に工場地帯から復興住宅街に変わった歴史や、住民が取り組む防災活動について話を聞いた他、兵庫県立美術館や人と防災未来センターといった復興のシンボルが立ち並ぶ街並みを見学していました。
学会は29日から3日間開かれ、30日は神戸市看護大学で14か国から300人以上が参加するシンポジウムの他、防災に関する最新の技術の展示などが行われます。