イワシやニシンなどの魚肥が育んだ兵庫の地域産業や、それらを扱った商人など、江戸時代の兵庫津をひもとく企画展が、神戸市の博物館で開かれています。
神戸市兵庫区の「兵庫県立兵庫津ミュージアム」で開かれているのは、江戸時代にイワシやニシンなどの小魚を肥料として扱っていた、兵庫津の商人にまつわる古文書や歴史資料を展示した企画展です。
江戸時代後期の兵庫津は、九州四国や北海道産の魚で作った肥料=魚肥が盛んに売買される港町でした。
会場には魚肥を扱った兵庫津の商人や、魚肥が育んだ兵庫の産業にまつわる古文書や錦絵など約50点を展示。
江戸時代の兵庫津の様子を紹介し、海の恵みと人々との関わりをひもときます。
【兵庫県立兵庫津ミュージアム 学芸員加納亜由子さん】
「この展示では江戸時代の古文書をたくさん展示しています。その文字を書いた人物、受け取った人物を頭の中に思い浮かべて江戸時代の兵庫津の商人のにぎわいを感じていただければと思っています」
この企画展は12月8日まで、兵庫県立兵庫津ミュージアムで開かれています。