■ガンバと関西決戦
サッカー第104回天皇杯の決勝戦が11月23日午後2時から国立競技場で行われ、2度目の優勝をめざすヴィッセル神戸は、9大会ぶりの優勝をめざすガンバ大阪と対戦する。
ヴィッセル神戸は第99回大会(2019年度)の決勝戦、アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキを擁し、2-0で鹿島アントラーズを破って初優勝。
クラブ創設25年目で初タイトルをつかんだ。
初優勝の決勝に出場したDF酒井高徳が決戦前日の22日、報道各社のリモート取材に応じ、
「非常にいい状態で仕上がってきている。自分たちの良さを出して勝ちに行きたい」と決意を語った。
「4年前は気付いたら決勝に来ていたという感じだった。しかし今回は、勝ち取れる自信に満ちあふれたメンバーなので、強い気持ちで戦う。
去年(J1優勝の)タイトルを取り、今年もタイトル争いができているのは、しっかりとヴィッセルが成長してきたから。今回の決勝、絶対に自分たちが勝てる、自分たちのやることさえしっかりすれば、また同じ4年前の景色が見れると自負してやっている」。
■油断できない相手
吉田孝行監督もリモート取材に応じ、
「みんなモチベーションが高いと思うが、いつもと違うことをやる必要もない。自分たちがやってきたことをしっかりと出して、 優勝という形で終われたら」と語った。
報道陣から「チームとしてベストの状態で迎えられるのか」と問われ「そうですね」と答えた。
ガンバ大阪とは今シーズン、1分(2-2)1敗(1-2)。
特に8月17日の対戦(第27節)では、終了まぎわのアディショナルタイムに得点され、引き分けに持ち込まれた。
吉田監督はガンバについて、
「しぶとさと言うか、最後の勝負強さと言うか、そういうものを持っている。
1分たりとも油断はできないし、試合終了の笛が鳴るまで集中しなければいけない」と警戒した。
(浮田信明)