【神戸マラソン】“難所”をラストラン、来年からコース変更へ

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  • 神戸マラソン (左)男子優勝 バーナバ・キプコエチ、(右)女子優勝 小川那月 /11月17日

  • 神戸マラソン 浜手バイパスを駆け上がる男子先頭の4選手(11月17日)

  • リレーランで坂本直子さん(左)にタスキを渡す田中希実選手

■完走率 93.9%

「神戸マラソン2024」が11月17日に行われ、招待選手や市民ランナーら2万人が参加した。

男子は、終盤まで外国勢3人と金子晃裕(コモディイイダ)が競り合い、バーナバ・キプコエチ(ケニア)が2時間12分28秒で大会2連覇を果たした(金子は4位)。

女子は川西市出身の小川那月(スズキ)が自己最高の2時間36分42秒で初優勝した。

フルマラソンは1万9506人が42.195kmを制限時間の7時間で完走した(完走率93.9%)。

また2人のランナーがコースを半分ずつ走る「リレーラン」が初めて行われ、157組が完走した(完走率94.6%)。

サンテレビでは7時間45分にわたって神戸マラソンを生中継した。

 

■高低差なくす

神戸マラソンは、阪神淡路大震災への支援に感謝して2011年に第1回を開催。

神戸市役所前をスタートして国道2号線を垂水区で折り返し、ポートアイランドの市民広場前にフィニッシュするコースで行われてきた。

しかし37㎞付近でハーバーランドから「浜手バイパス」に入り、高低差25mの急坂を駆け上がるため、好記録が出にくく、過去12回のうち2時間10分を切る記録が出たのはわずか1回だけ(2019年)だった。

このため「神戸マラソン将来構想検討委員会 」がコース変更を提言。

現在の<浜手バイパス~神戸大橋~ポートアイランド>のコースは今年限りとなり、来年からフィニッシュ地点は神戸中心部のウォーターフロントに、折り返し地点は現在の垂水区西舞子から約1㎞西へ延伸して明石市の大蔵海岸となる見通しだ。

17日のレースでは、男子先頭の4選手が並んで浜手バイパスに入り、今回で最後となる難所で激しい優勝争いを演じた。

 

■「必死で母を追いかけた」

パリ五輪で陸上1500mと5000mに出場した田中希実選手(ニューバランス 小野市出身)がゲストランナーとしてリレーランに出場し、スタート地点からアジュール舞子のリレー地点まで20.8㎞を走破。

待ち構えるアテネ五輪マラソン7位・坂本直子さん(西宮市出身)にタスキを渡した。

このあと田中希実選手は、フルマラソンのゲストランナーで同郷の小林祐梨子さん(北京五輪陸上5000m出場)とともにサンテレビに出演し、スタジオでレースの感想を語った。
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小林祐梨子さん
「きょうは湿度と気温が高くて、一番過酷なラスト10㎞でした。(トラック競技の)希実ちゃんがハーフマラソンを走るのは珍しい。長くなかった?」

田中希実選手
「長かったです(笑)。私は第2部(第1陣から15分後にスタートする第2陣)からスタートしたので、ほぼ先頭で走れて、自分の視界が開けている感じがすごく良かったですね。『希実ちゃん!』と(沿道から呼ばれて)家族から応援されているような気持ちになりました」

また田中希実選手は神戸マラソンについて自身の思い出も語った。

「私の母(田中千洋さん)が第3回大会で優勝して、その時、私は中学生で、同級生と電車に乗ったり、走ったりしながら、必死で追いかけた記憶があります。(湯浅明彦アナ:フィニッシュには間に合いましたか?)何とか……」
(浮田信明)

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