阪神水道企業団が発注した公共工事を巡る贈収賄事件で、贈賄の疑いで逮捕された土木会社役員の男が「猪名川浄水場内で現金を渡した」などと話していることが警察への取材で分かりました。
収賄の疑いで送検された阪神水道企業団の主査の男は2024年9月、企業団が発注した尼崎浄水場内のアスファルト舗装工事の入札で土木会社に便宜を図った見返りに、現金20万円を受け取った疑いがもたれています。
入札ではこの土木会社が唯一最低入札価格を上回る金額を提示し、落札していましたが、その後の調べで贈賄の疑いで逮捕された土木会社役員の男が「主査の勤務する猪名川浄水場の敷地内で現金を渡した」などと話していることが警察への取材で分かりました。
警察は価格を決定する立場にあった主査が、土木会社の見積額を参考に予定価格を決めたとみて裏付け捜査を進める方針です。