阪神淡路大震災後の火災で大きな被害を受けた兵庫県神戸市長田区で地元の住民たちによる毎月恒例の消防訓練が行われました。
この訓練は、多くの住民が犠牲となった阪神淡路大震災を教訓に住民たちだけで消火活動を行えるようにと地元出身のプロゴルファー古市忠夫さんが企画し、2001年から毎月実施されています。
204回目の実施となった今回は関西学院大学の学生たちも参加しました。
訓練は、丸まったホースを転がして伸ばすところから始まり、公園の下にある防火水槽から水をくみ上げ実際に放水。
地元の住民たちは、慣れた手つきで消火訓練を行い、学生たちに消火までの一連の流れを伝えていました。
【訓練を企画した古市忠夫さん】
「遺族の人の思いを絶対に忘れたらあかんと思う。それを口で伝えるのではなくてその思いを忘れないためにこういう訓練をして災害に強い街づくりをする」
参加した住民たちは来年で阪神淡路大震災から30年を迎えるのを前に、防災意識を高めていました。