九谷焼の中でも一層華やかとされる、「宮本屋窯」の秘蔵作品を紹介する特別展が、丹波篠山市の美術館で開かれています。
鉢の周囲には、鮮やかな赤色で描かれた緻密なデザインに、中央には牡丹と隆々とした唐獅子の文様。
丹波篠山市の兵庫陶芸美術館で開かれている特別展では、鮮やかな赤や青などで陶器に色を付ける「赤絵」の発展に大きな影響を与えたとされる、宮本屋窯の作品を紹介しています。
江戸時代後期に現在の石川県加賀市で窯を開いた「宮本屋窯」は、髪の毛ほどの細かい線で文様を描く超絶技法「赤絵細描」を生み出し、明治期に世界で名を馳せました。
会場にはおよそ190点の作品が並び、宮本屋窯の高い技術力と豊かな表現の世界を楽しむことができます。
この特別展は11月24日まで開かれています。