斎藤知事の疑惑を告発した文書を巡る一連の問題で、9月19日、知事への不信任決議案が全会一致で可決されました。知事は9月20日、県庁には登庁しませんでしたが、自身のXを更新し、対応を検討していることを明かしました。
斎藤知事のパワハラなどの疑惑が文書で告発された問題を巡り、9月19日、県議会の全ての会派と無所属議員合わせて86人が、共同で知事に対する不信任決議案を提出。
議員全員が出席し、記名投票で採決されました。
そして…不信任決議案は全会一致で可決。
知事は9月29日までに失職か議会の解散を選択することになりましたが、議会終了後、自身の進退については明言を避けました。
そして、斎藤知事は9月20日県庁には登庁せず、昼ごろ、およそ3週間ぶりにXを更新。
「県政がいまの状況になっていること、県民の皆様にご心配や不安を抱かせてしまっていること、まずは、心からお詫びします」とした上で、「大きな、重い判断になります。しっかりと考え、決めます」と対応を検討していることを明かしました。
9月21日からの3連休も公務の予定はなく、今後の対応について検討するとみられます。
知事がどのような選択をした場合でも、近く選挙が行われることから、県の選挙管理委員会では準備が進められています。
不信任決議を受け、知事が失職や辞職をすれば50日以内に知事選が、議会を解散すれば40日以内に県議選が行われます。
知事への不信任決議案は全会一致で可決となりましたが、ある県議は次のように話しました。
「不信任案には泣く泣く賛成した。県政が停滞していることは事実。しかし、文書問題の真相究明には至っておらず、結論が出てからでもよかったのではないか」
「県政停滞の原因が何なのか検証すべき。斎藤知事になったからなのか、内部調査の扱いを間違ったからか、県議会が百条委員会を設置したことが元県民局長を追い詰めた可能性はないか。そして、知事だけの問題なのか、側近や組織に問題はなかったのか、議会や議員に責任はないのか、マスコミは真実を伝えられているのか」と問題提起しています。
さらに、この県議はこのような考えも示しています。
「どっちも辞めたらいい。知事も議会もどちらも県民の信を問えば良いのではないか」と話しました。
9月29日までの知事の選択に注目が集まります。